AKB48 17期研究生 水島美結、学生に向け「アルバイト感覚での犯罪加担防止」などを啓発

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトの特別防犯支援官を務めるAKB48 17期研究生 水島美結さんが8日、札幌大学にて「アルバイト感覚での犯罪加担防止」及び「サポート詐欺の被害防止」啓発を行った

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチームは、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っている。

　
冒頭、若者が犯罪実行者募集に応募し、犯罪を重ね逮捕されるまで内容の動画を放映、その後水島さんは、「SNS上で『高収入』『即日即金』などの甘い言葉を使って犯罪の実行役を募集し、応募した人には登録に必要だと言って個人情報を聞き出して、辞めようとすれば個人情報を使って脅し、逮捕されるまで犯罪行為が繰り返されるといったことがアルバイト感覚で行われる犯罪ですが、抜けだすことが出来ず、犯罪を繰り返さなければいけないのは本当に恐ろしいことです。
お金欲しさに軽い気持ちで手を出すには代償が大きく、見ず知らずの方を騙すという犯罪を行っている罪悪感から精神的にもつらいはずです。これらはSNS上で募集しているほか、先輩・友人・知人やSNSで知り合った人から誘われることも手を染める原因となっています。
私もSNSは利用していますが、SNS上の書き込みは、どこの誰からのものかわからず、書いてあることをそのまま鵜吞みにすることは危険だと思っています。SNSの情報をすぐ信じないことです。
犯罪実行者募集では、『登録に必要』などと言って、名前や住所はもちろん、運転免許証のコピーを送らされたり実家の住所や家族の名前、職業などの個人情報も要求され、言われるままに教えてしまうとそれをネタに脅迫を受け、犯罪から手を引くことが出来なくなります。非常に怖いですよね。個人情報を渡してしまうとそういったことが起きると知るのが大事です。
特殊詐欺の実行犯として、『受け子』や『出し子』、さらには強盗などの重大な犯罪を実行することとなり、安易な気持ちで手を出してはいけません。犯罪者となり、逮捕され、お金ももらえない。手を出した人がどうなるかを考えれば、安易な気持ちでやることは出来ないですよね。繰り返しになりますが、①安易に手を出さない ②個人情報を教えない ③相談する 以上の3点に気をつけていただければと思います」と、「アルバイト感覚での犯罪加担」について注意喚起を行い、学生らに加担防止の理解を求めた。

　続けて、学生によるサポート詐欺のVR体験を行い、パソコンの使用中突然警告メッセージと共に警告音が鳴る手口を見た水島さんは、「突然警告音が鳴ると恐怖を感じると思いますし、何が起きたのかわからずに焦ると思います。この手口は、いつ誰に起きるかわからないため、高齢者の方だけではなく、私たちや皆さんのような若い世代の方も注意が必要です。画面にウイルス感染とサポート電話番号が表示されても偽物ですので、慌てて電話をせず、落ち着いてパソコンを再起動しましょう。万が一電話してしまい、電子マネーカードの番号を教えて、などと言われたら詐欺ですので、絶対に番号を教えてはいけません。」と、注意すべき点について述べた。

その後、学生からの「詐欺被害に遭わないためには手口を知ることが大切とわかったが、手口を知るにはどうしたら良いか？」という質問に対し、水島さんは、
「特殊詐欺について興味を持つことが大事です。ニュースや新聞記事、ネット上など至る所で特殊詐欺に関する情報が発信されていて、手口を知る方法はたくさんありますが、興味を持たなければ目にも付かないと思います。自分自身や大事なご家族を特殊詐欺の被害から守るため、今日をきっかけに少しでも興味を持っていただき、先ほどお話した各種メディアなどから手口を知っていただければと思います。」と回答し、自分の事として知り考えることが大切だと訴えた。

　続けて、「自分の両親や祖父母が特殊詐欺の被害に遭わないためには、どのようなアドバイスをするのが効果的か？」という質問に対し、
「最近、犯人から国際電話がかかってきて騙されてしまうケースが増えています。国際電話を使用しない場合は、自宅の固定電話にかかってくる発着信を無料で止めることができますので、ご家族が被害に遭わないためにも 国際電話不取扱受付センター 0120-210-364 に申し込んでください。さらに、NTTをご利用中で、70歳以上の方、もしくは70歳以上の方と同居している方は『相手の電話番号を確認できるナンバー・ディスプレイ』『非通知電話を着信拒否できるナンバー・リクエスト』のサービスを無料で利用できます。特殊詐欺の被害に遭わないためには、犯人からの電話に出ない事が一番大事ですので、こちらもぜひ申し込んでください。」と被害に遭わないための対策を述べた。

　最後に、会場全員で特殊詐欺被害防止に向けた唱和を行い、啓発を終了した。