自然現象に勝った!アップアップガールズ(仮) 七色のサイリウムに包まれた夢の日比谷野音ライブ
7月5日、「アップアップガールズ(仮)47都道府県ツアー~RUN!アプガRUN!ダッシュ アプガの夏!野音の夏!」が日比谷野外大音楽堂で行われた。
念願の中野サンプラザ公演を成し遂げた昨年に引き続き、今年も47都道府県ツアーを行うなど精力的な活動を見せているアップアップガールズ(仮)(以下アプガ)。富士山頂ライブ、自衛隊訓練への参加に引き続き、5月にはホノルル駅伝に出場しそのままライブを行うなど、ここ最近は”アスリート系アイドル”としての側面も強めている。そんな彼女たちにとって、今回の日比谷野音ワンマンライブは初の野外ワンマンであり、アプガ史上最大の観客動員数。「私たちにとって夢の野音のステージで、たくさんの満員のお客さんが来てくださるので、その一人一人に刺さるようなライブにして、この先47都道府県ツアーや日本武道館を目指しているので、そこにつながるようなライブにしたい」(仙石みなみ)という意気込みを胸に、7人が大舞台に立った。
この日最も懸念されたのは雨。梅雨真っ只中の首都圏では1週間近く雨が続いており、この日も天気予報は夕方から雨となっていた。しかし、祭囃子バージョンにアレンジされたoverture(仮)が流れると、それまで降り続いていた小雨がピタリと止む。「晴れてほしいという思いがすごく強くて、天気予報の雨のマークを晴れのスタンプに変えてメンバーに送った」(佐藤綾乃)、「天に向かって晴れろ~と叫んでいた」(関根梓)というアプガの想いが、ついに天にまで通じた瞬間だった。雨さえ止めば、日比谷野音は夏のアプガにとって最高の会場。「上々嵐」を佐保明梨さんがフルで歌い、ファンとメンバーが苦笑いしたのもご愛嬌。「ここにいる全員で最高の祭り作るぞ!」(佐藤綾乃)の掛け声とともに、「アップアップタイフーン」で祭りの夜が幕を開けた。
序盤は人気のアッパーチューンを固めたセットリスト。3曲目の「ENJOY!!ENJO(Y)!!」では佐保明梨さんが自転車でステージを駆け回ったかと思えばヌンチャクを持って歌い、古川小夏さんはセルカ棒で客席と共に記念撮影。4曲目の「リスペクトーキョー」では新井愛瞳さんが「夢はやっぱり『日比谷公園で』」とアレンジし、2番のサビではファンと共に『日比谷なう』を高らかに叫んだ。おなじみの曲を、今夜だけのスペシャルバージョンにアレンジ。しかし、一番この夜にぴったりだったのは「メチャキュン♡サマー ( ´ ▽ ` )ノ」の歌い出し、『あてにならない天気予報』というフレーズだったのは言うまでもない。
10曲目には「夕立ち!スルー・ザ・レインボー」を披露。「野外での、日比谷での夕立、サイコー!この歌詞に虹かかるよってあるんだけど、(中略)みなさんの七色のサイリウムがめっちゃ綺麗なの。この曲3年前くらいにできたんだけど、こういう大きなステージでみんなで歌いたいねって言ってたの。こういう景色を見させてくれて、改めてここに集まってくれた皆さんのおかげだなってしみじみ感じました」(森咲樹)と、美しい七色のエールを送るファンに改めて感謝の気持ちを伝えた。そんなファンにお返しと言わんばかりに、新曲「アッパーレー」をプレゼント。この曲は「ロックフェスに出させていただくときに勉強を兼ねて大きなステージを見させていただくんですけど、お客さんもステージも関係ない一体となって盛り上がっている感じが、この曲なら出せるんじゃないかな」(古川小夏)という、野外のためのアッパーチューンだ。メンバーは水鉄砲とともに「私たちが倒れるくらいの水圧」(新井愛瞳)という放水器を客席に向け、祭りの興奮に拍車をかけていた。
13曲目からは、「こういうボリューミーな衣装は初めてなので、アリーナクラスに行ったのかな」(佐藤綾乃)とメンバーも感慨深い新衣装で再登場し、「ワイドルセブン」まで9曲ノンストップメドレーを披露した。「(鏡を見て)私たちはアイドルなのかなって思った」(古川小夏)という”戦闘服”とは一線を画した衣装を纏い、ライブ終盤とは思えないキレのあるパフォーマンスを繰り出す姿は『アスリート系アイドル』の面目躍如といえよう。そして、代表曲の一節がマッシュアップされたインストゥルメンタルで会場がこれまでの22曲を噛みしめながら、最後の曲である「アッパーカット!」が始まる。メンバーも、ファンも今まで何百回・何千回と聞いてきたであろうアプガの代表曲。しかし、ついにたどり着いた夢舞台の締めくくりで流れたこの曲は、会場全体を包み込む新たな感動をもたらした。
夢の時間はアンコールでまだまだ続く。アンコール1曲目は「サイリウム」。暗闇に光る無数のサイリウムは、まさに「揺れる光、夢の時間、カラフルな世界の真ん中で」のフレーズそのまま。この光景を見て曲中思わず言葉に詰まってしまった関根梓さんは、「こんなに素敵な空間をもっともっと拡大していって、もっともっと素敵な夢を皆さんにお届けしたいなと思いました」と新たな夢へ思いを膨らませていた。そして、最後は「サマービーム!」で締めくくり。「暑いなら水着になればいいじゃん!」の掛け声とともにサプライズでビキニ姿となったメンバーが水鉄砲を手に客席に降り、祭りのクライマックスをファンとともに楽しんだ。
アプガほどパワーに溢れたアイドルがほかにいるだろうか。崖っぷちから這い上がってきた反骨心、類い稀なる努力に裏打ちされた体力、そしてそれを支えるファンの力。それらが一つになった結果、この日はついに天気まで覆し、日比谷を熱狂の中心へと変えてしまった。かつてアイドルからはいったん「クビ」を宣告された少女たちは、今や多くのアイドルから憧れを集めるほどの存在となっている。メンバーとファンが共に過ごした興奮と熱狂の150分は、会場に足を運んだすべての人に武道館公演を『夢』から『目標』へと変えるほどの手ごたえを残した。どん底から紡いできた彼女たちのサクセスストーリーはまだまだ途中。その歴史の目撃者になれた幸せを胸に、集まった人々は帰途についた。
●セットリスト
M1 アップアップタイフーン
M2 全力!Pump Up!!
M3 ENJOY!!ENJO(Y)!!
M4 リスペクトーキョー
M5 キラキラミライ
M6 バレバレI LOVE YOU
M7 メチャキュン♡サマー ( ´ ▽ ` )ノ
M8 虹色モザイク
M9 End Of The Season
M10 夕立ち!スルー・ザ・レインボー
M11 アッパーレー
M12 ジャンパー!
M13 チョッパー☆チョッパー
M14 SAMURAI GIRLS(★STAR GUiTAR Remix)
M15 UPPER ROCK(ScreeeeeeaMix)
M16 Starry Night(SEKITOVA&Shu Okuyama Remix)
M17 Runway
M18 イタダキを目指せ!
M19 美女の野獣
M20 サバイバルガールズ
M21 (仮)は返すぜ☆be your soul
M22 ワイドルセブン(y0c1e Remix)
M23 アッパーカット!
EC1 サイリウム
EC2 サマービーム!
オフィシャル写真提供:(C)アップフロントエージェンシー
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