Prism 桐谷真央がアイドルを卒業！ 「みんなのこと、絶対忘れない！」と笑顔でお別れ

桐谷真央Prism卒業式＆アドベンチャー祭り＠P.A.R.M.Sより

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6月28日、秋葉原にあるアリスプロジェクト常設劇場P.A.R.M.Sにてアイドルユニット Prismに所属する桐谷真央さんの卒業式が行われた。

ユニットからの卒業のみならず、アリスプロジェクトからの卒業ともなるため会場には最後の勇姿を見ようと多くのファンが詰め掛けた。会場には「桐谷真央」と書かれたのぼりや横断幕が掲げられ彼女の門出を祝う。

Prismのライブ、卒業セレモニーの前には「アドベンチャー祭り」として各ユニットが盛大に場を盛り上げており、ステージは十分暖まっている。いよいよその時となるとPrism、そしてこの日ラストとなる桐谷真央が登場した。

Prism校歌から全員が「よろしくお願いします！」と元気に声をかけると1曲目は『青春宝石』から。会場はいつの間にか桐谷真央さんのイメージカラーである白のサイリウムと風船で埋まる。そしてひときわ大きい桐谷真央さんへのコール。そのまま『DAYS』『カラフルウェーブ』と連続で披露され、卒業セレモニーはスタートを切った。

3曲が終わり、MCへ。自己紹介もそこそこに『ハッピーバースデートゥーユー』の歌を「卒業式トゥーユー」と替え歌し、運び込まれた巨大なケーキ。中心には桐谷真央さんの愛犬“くぅちゃん”が描かれたチョコプレートが乗っており、本人の顔もほころぶ。

出されたケーキをみんなでつまみ、和やかな空気が流れると、そこにファンからアルバム(ファンが写ったチェキ集)のプレゼント。軽く眺め、めぼしいメッセージを読み上げると会場からは笑いがおこる。そして「まだある。」とメンバーが舞台袖から花束や各ユニットからの色紙の寄せ書きを。

卒業記念Tシャツに着替えひとしきりすると、同じくPrismメンバーの川村虹花さんから手紙が読み上げられる。

初めて事務所スタジオで見た大きく無駄の無い美しいダンス。「これがアイドルなんだ。」と思わせた可愛さ。「一緒にステージに立てる。」とPrism加入で嬉しかったことと、人見知りの激しい彼女に優しく教えてくれたことなど、一言一言確かめるようにゆっくりと伝える。そして「真央ちゃんとステージに立てて幸せでした。ありがとうございます。」と締めくくり、舞台は再びライブへ。

『サマレボ☆』『ラプラポ-冬のプリズム-』と披露し、続く『アドベンチャー』では各ユニットのメンバーも登場。そして客席に用意されたボートには桐谷真央さんが乗り込みファンの上を遊覧する。持ち上げるファンも一回転して全体を見渡せるようにするなど、少し笑ってしまうような光景だったがここならではのアイドルとファンの暖かい関係性に会場には楽しげな空気が流れた。

曲終わりには卒業証書授与式。そして付き合いの長いアリス十番のリーダー 桜のどかさんから手紙が読まれる。しかし桐谷真央さんの正面に立った彼女から最初に発せられたのは「真央ちゃ～ん…かわいいー。」という言葉。会場の空気が一気に緩んだ所から静かに彼女の想いは告げられていく。

お互いにアリス十番の初期メンバーであった三年前の夏。ダンスがとても綺麗で新曲の度にみんなで桐谷真央さんに教わり、その基盤作りに大事な時間となったこと。その時間の中にはたくさんのケンカや事件があったけれどそれも今ではとてもいい思い出であること。2人の競演のラストとなった東京アイドルフェスティバルのスカイステージから桐谷真央さんは腰痛でライブに出られずにいたけれど、それでもたくさんのサポートをして支えてくれたこと。「いつまでも女の子らしくて優しくて、でも芯のある真央ちゃんでいてください。」と最後は締めくくる。

そして今度は桐谷真央本人が会場の全員に向けての手紙。会場はじっと彼女の一文一文、一言一言に耳を傾ける。優しい静寂に包まれ、やがて涙と共にこぼれた言葉達もいよいよ最後。感謝の言葉が告げられると、じっと静かに耳を傾けていた会場も大きな拍手で応え、彼女のこれからを明るく照らす鐘のように響く。そんな場所で涙はこぼれども晴れやかな表情で会場を見渡す桐谷真央。そしてエンディング。Prismが「以上！」と締めの言葉を言うと、卒業式は終了となった。

拍手と声援とが続く中、「みんなのこと、絶対忘れない！ ありがとう。」と、彼女は最後のステージを笑顔で後にしたのだった。

・桐谷真央の手紙全文・

今日こうして桐谷真央の卒業式に来てくれたみなさん、ありがとうございます。私は今日までアリスに入って3年。色々なことがありました。芸能界を目指して芸能スクールに通ったり色んなオーディションを受けたりして、ここだって思える事務所に全然巡り合えなくて、もうあきらめた方がいいのかなって思ってた時に友達に誘われて入ったのがアリスプロジェクトでした。

アリスに入ってから今までPrismとかアリス十番、腰痛でステージに立つことはできなかったけどトッピングカールズGTとしても活動させてもらったしALLOVERというユニットにも参加させていただき本当に充実した生活を送ることができたと思います。時には問題にぶち当たって悩んだり泣いたりすごい悔しかった時もあったんですけど、ここにいるメンバーと一緒だったから全て乗り越えられたなって思ってます。そういう苦しかったことよりもっと多くの楽しかったこととかすごい幸せだったこととか、そういうのがあって私生きてきた中で一番成長出来た3年間だったなって、今振り返ってそう思います。

昔は人前で話すのすごい苦手で、喋ることがまったくできなくて緊張して震えて、そんな人間だったんですけど今はこうやってみんなの前で自分の気持ちを伝えることができて、本当に自分は成長したなって改めて感じます。だからこうして私が人前に立って自分の気持ちを伝えたり、ステージで笑って歌って踊ったりできるのも全部変われたのはアリスプロジェクトのおかげで…。

すごく大好きだったここも卒業して自分で決めた新しい道に明日から気を引き締めて進む訳なんですけど。みんな大切な仲間と巡り合えてここにいるスタッフさんもファンのみんなもこうやって会えるのはもしかしたら最後になっちゃうかもしれないけど、本当に出会えてとても良かったと思ってます。ここにいられることが本当に幸せです。もし、どこかで会ったら、みんなよろしくね？明日からみんなとは別々の道を歩くけどまた遊びに来るから私はここでパワーもらって頑張ろうと思います。長いようで短かった3年間。本当にありがとうございました。桐谷真央でした！

桐谷真央さんはライブ終了後、ファンと最後のチェキ撮影を行い交流し、アイドル最後の日を締めくくった。

桐谷真央さんは「今日は、Prismでは卒業するのは私が初めてで、こうして最後に卒業式をやらせていただくことができて本当に嬉しかったです。アイドル卒業ということでみんなと中々会えなくなってしまうのは、やっぱり寂しいところもありますけど、全力を出し切れました。これからはみんなと違う道を歩むけど、たまには遊びに来てパワーをもらいたいと思います。楽しい卒業式をありがとうございました。」と最後に感想を語りました。

桐谷真央さんは、6月28日を以ってアイドルを卒業。今後は歯科衛生士を目指し学業に専念するそうだ。