【関根優那インタビュー】舞台『処女のまま死ぬやつなんていない〜』出演中「きっとたくさん心が動かされる作品に」

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2.5次元ミュージカルなど多数の舞台で活躍する女優・関根優那さんが、1日から上演されている舞台『処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな』に出演している。

原作は葵遼太氏が初めてオリジナルで書き下ろし、2020 年に発表した同名小説。鮮烈なタイトルが話題となり、発売当初から多くの書店員に支持され続けている本作を、俳優、構成作家・脚本家として活動中の開沼豊氏が、脚本・演出 を担当し舞台化。大切な恋人を失い、悲しみを抱えたまま高校3年生をやり直す主人公・晃が、痛みを抱えつつも、個性的な仲間たちに支えられ、バンドを組むことになる。

--まず、このインパクトのあるタイトルの作品、どんな第一印象を持ちましたか?

「最初はどういう意味か全然わからなくて……というところから始まったんですが、読んでいくとすぐにタイトルとのギャップを感じました。主人公が高校3年生をやり直すところから物語が始まり、彼女の死を主人公が乗り越えていく様子を描いています。青春作でもあり、せつなさ、はかなさという要素もあり、愛がいっぱい詰まっている作品です」

--関根さんは主人公・晃のクラスメイト白波瀬を演じますが、どんなキャラクターになっていますか?

「若者言葉で、本当にいまどきの女子高生、ギャルっぽい子です」

--演じるにあたって、どんなことを考えていますか?

「言葉に出さずとも仲間を支える、人を思う気持ち……私にも白波瀬みたいな友達がいたらいいなって思いながら演じています。高校時代の短い時間だからこその楽しさだったり、その中で今に役立っていることってたくさんあり、それを改めて思い出しました」

--白波瀬と関根さんが共通点を感じるところは?

「言葉遣いなどは自分にも馴染みやすく演じられます。白波瀬のいまどきっぽいところというのは、同じ時代を生きているということで、そこは自分とも似ているのかなと思います」

--同年代のキャストが多いカンパニーなので、和気藹々とやれているのかも。

「学生ものの作品ということで、みんなで“なんでも話せる関係性になれたらいいね”と話したところから始まっているんです。だから、早めの段階で本当の学校みたいな感じで、友達のような関係性になっていました。風通しよくやっていこうといっていたのが実現できて、いい雰囲気になっています」

--クラスメイトたちによるバンドも見どころのようですが、白波瀬の担当は?

「キーボードを担当しています」

--経験はあったんですか?

「ピアノを10年をやっています」

--バンド経験は?

「ないです。このメンバーで本格的にバンド活動をやってみたいと思うくらい楽しかったです」

--2.5次元ミュージカルなど、これまで多数の舞台に出演してきた関根さん。舞台ならではの楽しさって?

「舞台は生もので、その日限りで一回一回同じものはないですし、同じ空間でお客様に観てもらえるというのは楽しいし、やりがいを感じます。やればやるほど好きになっています」

--特に自信がついた作品は?

「やっぱり『新サクラ大戦 the Stage』(2020年)ですね。主演作で、女の子だけの大きな作品ということもありますし、一番真ん中を張ってやっていくということで、最初はどうなっていくのか不安やプレッシャーもあったんですけど、自分が引っ張っていくという意識より、私が一番その作品が好きで、誰よりも練習して頑張ろうということを決めていて、それを続けていくことで、自然とプレッシャーも消えていって……。みんなが押し上げてくれた感覚でした」

--最後に改めて舞台『処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな』を観にくる人へメッセージを。

「今回バンド演奏があり、それを楽しみに来てくださる方も多いと思うので、そこは一番の見どころだと思いますが、それだけじゃなく、主人公がどう周りの人に影響されて、成長していって、最後のバンドの演奏まで行き着くかという流れだったりとか、また登場人物一人一人のキャラクターが強く、いろんなキャラクターが出てくることによって、みなさんもきっとたくさん心が動かされると思うので、何回見ても楽しんでいただける作品じゃないかなと思います!」

プロフィール
関根優那(せきね ゆうな)1994年9月28日生まれ、埼玉県出身。2012年アイドルグループ「Cheeky Parade」のメンバーとしてデビュー。解散後は女優活動が中心に。主演作『新サクラ大戦 the Stage』など主に舞台を中心に活躍する。8月には『虚構の森からハローハロー』、10月には「1/5ドロボウのモノクロームハウス』に出演。このほかグラビアなど多彩に活動。

舞台『処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな』は7 月 10 日(日)まで東京・博品館劇場で上演。

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