相川なつ、上原ぺこ、花咲希音らが出演の舞台『六畳一間で愛してる』コロナ禍を乗り越え上演中

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「六畳一間で愛してる」A班ゲネプロより
「六畳一間で愛してる」A班ゲネプロより

「ミスアキバ2019」グランプリを受賞しアニメやPCゲームの主題歌や声優などで活躍する相川なつ、アイドルグループ「ろまんす注意報!」のほか舞台作品に数多く出演する上原ぺこ、そして、ミスFLASH2021にエントリー中の「ワールドエンド・ラヴァー」のメンバー・花咲希音などが出演する舞台『六畳一間で愛してる』が17日に幕を開けた。両国エアースタジオにて22日まで上演されている。

昭和40年代を舞台にした二部構成の物語。六畳一間のアパートに越してきた真一と沙織里は、新しい生活をスタートさせるが、沙織里には真一に明かしていない秘密があった。親に結婚を反対されている二人は六畳一間で式を挙げようとするが…。
そして十年後。真一は最愛の妻・沙織里を失っていた。ようやくショックから立ち直り、新たな恋人・実香と再婚を目前にしながら、真一はかつて沙織里と暮らしていたアパートに引っ越したという。様子を見に訪れた真一の妹・真由美らの前で、次々と奇妙な現象が起こり始め…。

公演は、2班で役柄を変えて上演されるが、GirlsNewsではA班のゲネプロ終了後に、沙織里役の相川なつ、実香役の上原ぺこ、真由美役の花咲希音の3名にインタビューした。

■まずは、それぞれの役柄についてお願いします。

相川「恋人の真一を愛しながら、彼に打ち明けられない秘密を抱えて結婚をためらう沙織里を演じます。いわゆる昭和の女性という感じで、自分とは真逆の性格なので苦労しました。私自身はガンガン前に出るタイプなので、奥ゆかしさを出すのがすごく難しかったです」

花咲「真一の妹の真由美は、兄だけでなく義理の姉になる沙織里さんにも心を寄せていて、二人の結婚に反対してる父親のことで相談にのって一緒に乗り越えていこうとする女の子です。1部ではすごく元気な女の子で、10年後の2部ではちょっとだけ気の強いおせっかいな大人の女性のイメージで演じました。普段の私とは離れた役なので、気を使いながらお芝居をしています」

上原「2部から登場する真一の新しい恋人・実香を演じます。ネタバレになるので詳しくは言えないのですが、沙織里とは複雑な三角関係みたいな感じになります」

■役作りの苦労や、作品に対する想いを聞かせて下さい。

相川「沙織里はすごく想いが強いと言うか、自分が考えなくても“きっと沙織里ならこう思うだろう”とすぐに浮かんでくる役だったので、あまり悩むことなく演じることが出来ました」

花咲「1部では沙織里さんとの仲のよさを見せて、2部では実香との仲のよさを見せたいと思っています。二人のどちらとも近くに寄り添いたい思ってるので、だからこそ逆に沙織里に対してどういう気持ちを抱くのかというのをすごく気をつけながらお芝居をしています」

上原「エアースタジオの以前の公演を観ているんですけども、その時にすごく感動して、ボロボロに泣いてしまったくらい思い入れが強い作品でした。いつか私も出たいなと思っていたので、ようやく念願が叶った感じです」

■昭和40年代が舞台の話ですけども、平成世代のみなさんにはギャップがあったのでは?

相川「お爺ちゃんお婆ちゃん世代の話ですからね。やっぱり自分が経験していないので現代劇と比べてリアリティが出しづらかったり、気をつけなきゃいけない部分がたくさんあるなぁと思いました。言葉遣いだったり、所作だったり、今とはいろいろ違うので難しかったです」

花咲「当時のことをめちゃくちゃ調べました。髪型やファッションも調べたのですが、意外と昭和時代に流行っていた服が今も流行っていたりして、やっぱり歴史は一周するんだなと実感しました。それでも、今とは生活も違うので言葉遣いには特に気を遣いました」

上原「やはり調べても限界があると言うか、知らないことが多いので、先輩の出演者に教えられて、そうだったのかと気づくことが結構ありましたね」

■今回は恋愛が中心の話ですけども、皆さんは例えば“束縛したい、されたい”といった願望はありますか?

相川「私は束縛されたくないタイプですね。束縛したくもないです。今回演じた沙織里も別に真一を束縛してるつもりはないんですけども、ただただずっと一緒にいたいという気持ちがすごく強かったんだと思います」

花咲「ほどほどに束縛されたいですね。ぜんぜんヤキモチを焼いてくれないのも淋しくなっちゃうので」

上原「どうなんだろう?あまりにも束縛されないと寂しくなるのも分かるし、私自信は自由に生きたいみたいなところもあるし、難しいですね。時と場合によります(笑)」

■新型コロナの自粛期間中での稽古だったと思うんですが、大変だったことはありますか?

相川「誰か1人でも感染したら公演が打てなくなるので、日頃からかなり気を遣いながら稽古に臨んでいました。稽古中もいつも以上に換気に気をつけたり、稽古場のいたるところにアルコールスプレーが置いてあったり、出入りのたびに手洗いをしたりしていました」

花咲「小道具でコップを使うんですけど、毎回全部洗ってましたね」

上原「稽古中もマスクはずっとをつけていました。本当は表情が見えないのでマスクは外したいんですけど、まだまだ油断はできないので」

相川「でも今回は風邪を引く人が少なかったですね。私は稽古中によく風邪を引いたり喉を痛めたりするんですけども、今回はなかったので、やっぱり手洗いやうがいは大事なんだなと思いました。これからも注意していかないといけないですね」

■最後にお客様にメッセージをお願いします。

相川「私も以前この作品をお客さんとして観て、すごく素敵な作品なので、いつか出たいなと思っていました。今回はしかも沙織里という役をやらせていただいて、すごくありがたく思っています。これまでの出演はコメディーが多かったんですけども、こういうシリアスな芝居、しかも恋愛ものはなかったので、お客様には新しい自分を見てほしいなと思います。内容も本当に素敵なお話なので、たくさんの方に見に来ていただけると幸いです」

花咲「人生でまだ3回しか舞台に立ったことがないのですが、4回目にして結構ハードな役割をいただいたなと思います。自分の今まで以上のことが出来るように、毎日毎日いろんな人がアドバイスをしてくれたりとか、たくさんの先輩たちにいっぱい相談をして頑張ってきた舞台なので、私の成長を見てもらえたらと思いますし、みんなの息の合ったお芝居も見てもらえたらなと思います」

上原「コロナで大変な状況なので、無理して欲しくはないんですけども、一人一人がそれぞれの強い想いを込めながらこの舞台をやっているので、よかったら両国エアースタジオまでお越しください。2時間40分くらいある作品で、お尻も痛くなっちゃうと思うんですけれども、私も大好きな本当によい作品なので、たくさんの方に届けたいと思います」

 

舞台『六畳一間で愛してる』

脚本:藤森一朗
演出:栗本有美子
日程:6月17日(水)~6月22日(月)
劇場:両国・Air studio

出演
【A班出演】
相川なつ 井筒雄太 上原ぺこ 宇崎湊 小笠原大輔 小島亜梨沙
桜龍 花咲希音 宮川太一 武藤結愛 山本恭平 ☆ 栗本有美子

【B班出演】
上原ぺこ 小笠原大輔 小島亜梨沙 桜龍 瀬名悠月 花咲希音
箕浦ちひろ 宮川太一 武藤結愛 吉田哲也 山本恭平 ☆ 栗本有美子

※キャストは変更になる場合がある。

公演詳細:http://www.airstudio.jp/airstudio/top_200617.html