橋本愛、映画界の労働環境改善に期待「希望をもって“映画を一緒に作ろう”と誘える時代になってきました」

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女優の橋本愛さんが28日、都内で開かれたイベント『ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025』のトークセッションに登壇し、映画プロデューサーの福間美由紀さんと共に、日本映画の労働環境や女性の活躍などについて語った。

雑誌『ELLE』が主催するイベントで、『女性が導く日本映画のこれから』と題してトークセッションが行われた。福間さんが日本の映画業界について「肌感覚では女性スタッフは増えてはいるが、まだまだ意思決定層における女性の割合は低い」と現状を分析。

これを受け橋本さんも、「私も福間さんと同じで、増えてきているとは思いますが、やはりまだまだ女性のプロデューサーは少ないと感じますし、私自身、女性の監督とご一緒したことがあまりありません。衣装部やメイク部は女性の方が多いという認識です。今後、意識的に女性スタッフを増やしていくようにしていけたら良いなと思います。是枝監督と以前お話させていただいたとき、女性スタッフが増えるような意志をもって現場を作っていらしゃる方がいるのは映画界の希望だな、と感じました」と女優の立場から自身の経験を語った。

近年の撮影現場では、日本映画制作適正化機構(映適)のルール導入などで労働環境が改善されつつあるという。橋本さんは「私も映適のルールが適用された現場に参加しましたが、労働時間が決まっていることで心身ともにとても働きやすくなりました。限られた時間で高いクオリティを目指すことで、以前よりも現場にエネルギーが生まれ、作品の質も向上していると感じました」と、その効果を実感していると話した。

また、海外での撮影経験にも言及。「昨年ベルリンで撮影を経験し、労働時間が守られ週休二日制という働き方に感動しました。朝食をとる時間もあり、規則正しい生活が保障されていると感じました」と、国際的な現場との違いを語った。

トークの最後には、今年主演作『早乙女カナコの場合は』や出演作『リライト』などが公開された橋本さんが、業界の未来に向けた思いを「映画業界にはまだ課題もありますが、希望をもって“映画を一緒に作ろう”と誘える時代になってきました。これからも未来のためにできることを続けていきたいです」と述べた。

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