Split BoB×eggman企画「夜遊びプレゼンス- AFTER VISION Vol.2-」 刺激的な女だらけの夜会!
6月よりshibuya eggmanを舞台に、4ヶ月連続で主催イベント「夜遊びプレゼンス-AFTER VISION」を開催中のSplit BoB。7月19日(日)に行われた「夜遊びプレゼンス- AFTER VISION Vol.2-」には、Split BoB/Chelsy/たんこぶちん/HEAD SPEAKER/ANARCHY STONE/凸凹凸凹-ルリロリ-の6バンドが出演した。
■凸凹凸凹-ルリロリ-
躍動的なジャングルビートの上で妖しいロックンロールなギター音が重なりだした。凸凹凸凹-ルリロリ-が冒頭に奏でたのは、ちょっと妖艶な香りを携えた歌謡ロカビリーナンバーの『ボディロカビリー』。「Everybody go!」のコール&レスポンスも炸裂。ドライブしたロックビートが嬉しく身体を躍動させた『Everybody go!』は、凸凹凸凹-ルリロリ-の夢つかむ姿勢を示した楽曲。強い意志を持った言葉の数々が、触れた人の気持ちも一緒に昂らせてくれた。
うなるベース音。ヒートアップした観客たちの絶叫飛び交う中へ流れたのが、挑戦的な姿勢伝わるGS風歌謡ロックナンバー『恋のスパイダー』。挑発するように歌い奏でる様に、飛び跳ね騒ぎ続ける観客たち。
最後は、会場中の人たちがタオルをまわしながら「WOW WOW WOW」と歌い叫んだ『クロブチメガネとベビードール』だ。明るく開放的な曲調なのに、とても挑発的で勢いを感じるのも、今の凸凹凸凹-ルリロリ-が徹底して攻めの姿勢を示しているから?!。活動間もないとはいえ、場数を重ねた成果か?!,可愛い笑顔の裏に隠された凛々しいロック魂がしっかり胸に響いたライブだった。あの熱狂を生み出していた理由も、今の彼女たちなら納得だ。
■ANARCHY STONE
ハウリングしたギター音からの幕開け。ド頭から場内には、拳振り上げ絶叫してゆく声が飛び交いだした。勢いよく駆けだしたパンキッシュナンバーの『Against』。でも、歌はとても気持ちを高揚させてゆくアッパー感を満載。シンガロング系のガールズパンクバンド?!。その枠にとどめておくにはもったいないメロディックな歌とJUDY AND MARY時のYUKIのような?!ヴォーカルの歌声の魅力には、素直に気持ちが惹かれていた。
「楽しさを分け合っていこうよ!!」。疾走炸裂した『Arrenge Song 4D』の演奏に導かれ、場内に生まれたサークルモッシュの渦。 誰もが、はしゃがずにいれない衝動へ導かれるままに大騒ぎしだした。重いリフビートが気持ちを熱く昂らせてゆく。重厚な音なのにメロディックでパンキッシュな『Jumping Popcorn』が作りあげた熱いパーティ空間。
ラウドでスピーディなシンガロングナンバー『MONSTER BRAIN』を通した、感情を嬉しく揺さぶる高揚感。最後に叩きつけた『Our World』まで、音楽を楽しむのに枠もスタイルも関係ないという姿勢を、熱狂し続けた観客たちと一緒にANARCHY STONEは知らしめてくれた。
■HEAD SPEAKER
この日、唯一の紅一点バンドとして登場したHEAD SPEAKER。「みんなの世界の色を変えるために歌います」の言葉に続いて歌ったのが、とてもメロディックな、ポップスの要素も色濃い『COLOR』。胸くすぐる歌物な姿勢に、誰もが身体揺らし、耳を傾けていた。むしろ強いメッセージを持っているからこそ、歌や言葉を届けようと用いた今のスタイルとも捉えられようか。
キラキラとした輝きが、胸にまぶしく届いた。「SHAKE SHAKE SHAKE YOUR HANDS」のコール&レスポンスも飛び交った『KIRA KIRA』は、ガーリー&ポップロックなナンバー。
大勢の観客たちが頭上高く掲げた右手を大きく振りだした。とても開放的な想いで胸を満たしてくれた『トロイメライ』。ドキドキ昂る青春の気持ちを抱いたまま、駆け上がる演奏にのって甘酸っぱく弾け飛んだ『ダストシャイニー』。なんて胸をキュッと熱く震わせてくれるんだろう。青春という面影がずっと頭の中を支配していたのも、そんな理由があってのこと。
「何かを大切にすることは本当に幸せな気持ちになれる。それが音楽であれば本望です。ずっと変わらない歌を」。最後に奏でた『マグノリア』が伝えた、音楽を通して笑顔や幸せ、喜びを分かち合える楽しさ。胸を熱くくすぐる歌の芽は、大きく花開こうとたくさんの熱狂という水を舞台上で求めていた。
■たんこぶちん
たんこぶちんのライブは、お馴染み『We are the Girl’s Band !!!!!』からスタート。ワイルドなギターサウンドが響き渡るガーリーロックチューンが流れ出すと同時に、不思議と気持ちも熱狂のための臨戦態勢状態になっていく。と書きつつ、場内の観客たちはド頭から「YEAH YEAH」と叫び声を上げれば、メンバーとのコール&レスポンスを行っていたように、最初から熱狂モードへ突入していたが…。
嬉しいくらいに昂ってゆくドキドキした気持ち。甘酸っぱい青春の忘れ物を取り戻すように、『走れメロディー』が失くしていた情熱を身体中に注ぎ込んでゆく。
8月5日に発売になる最新アルバムにも収録中の『花火』は、切なくも甘酸っぱい恋心映した楽曲。触れているだけで、心のスクリーンに真夏の哀切な情景を映し出してくれるのが嬉しいじゃない。
弾けたガーリーロックが炸裂、観客たちとの歌の掛け合いもあってこそ完成する『We Gonna ROCK』の登場だ。激しく疾走する演奏へ大勢の人たちが飛び乗り、大声張り上げ熱狂に溺れていた。最後は、ポップ&フリーキーな『シアワセタランチュラ』に身を預け、誰もが笑顔で大はしゃぎ。
■Chelsy
軽快なギターサウンドが、心地好く風を靡かせ走ってゆく。『SistAr』が連れ出した、心を晴れな表情へ導く爽やかな歌と演奏。Chelsyのライブが始まったとたん目の前に広がったのは、眩い日射し感じる新緑の風景。楽曲に詰め込んだ強い意志が、爽やかな未来を映し出していた。続く『Restart』にも、どこか哀切な心模様を抱きながらも、光を抱こうとする確かな力を感じていた。触れた人の心に、真っ直ぐな輝きを与えてくれる。その魅力に惹かれ、Chelsyの音楽を求めてしまうのかも知れない。
一転、とても切々とした情景が目の前に広がりだした。今にも壊れそうな感情を、胸張り裂けんばかりの想い抱きながら歌い奏でてゆくメンバーたち。『I will』が届けてくれた、胸の琴線を潤してゆく哀切な想い。
9月2日に発売するシングル『I miss you』を、いち早く披露。なんてガーリーな音楽のツボを突いた楽曲なんだろう。痛い想いが爆発してゆくような感覚。切ない恋の想いを、どこかベールをかぶった、でも確かな躍動性描く演奏に乗せChelsyは届けてくれた。
最後は、たくさんの手拍子を受けながら、胸くすぐる青春の息吹も含んだ『My Way』を躍動的に演奏。様々に想い巡らせる歌詞を背負いながらも、光を抱きながら心地好く上がってゆく感覚が、嬉しいくらいに心地好かった。
■Split BoB
Split BoBのステージは、哀切なエレピの旋律響き渡る演奏から幕を開けた。そこへ演奏が重なりだすや、楽曲は一気に激しい情熱を持って駆けだした。なんてドラマチックな。なんて胸を熱く昂らせてゆく始まりなんだ。情熱抱いた『マボロシウサギ』の演奏に感情を昂らせながらも、その切々とした旋律と心壊れそうな歌声に胸をギュッとしめつけられてゆく。ドラマ描き出す表情を得意とするSplit BoBの本領は、ド頭から嬉しく発揮されていた。
壊れそうな感情のウネリは、『Skillful trump』を通しますます膨らんでいった。疾走する演奏の上で、揺れ動く想いのままに感情的な歌声が歌い叫ばれてゆく。楽曲が進むごとに身体中の血液が沸点へ向け熱くなれば、気持ちも高ぶり続けていた。まさに、熱情という言葉がピッタリの演奏じゃないか。
四つ打ちリズムの上で、フリーキーでダンサブルな旋律の数々が踊りだした。ダンスロックナンバー『マヤカシ少女』が連れ出した、騒がずに、跳ねずにいれない嬉しい高揚。分厚いディスコロックというスタイルだからこそ、余計に身体が躍動を求めてゆく。
キラキラとした鍵盤の旋律と野太いギターサウンドが、重厚なロックビート上で炸裂。こはるの魂張った凛々しい歌声が、重厚な音の上でフリーキーに荒れ狂ってゆく。激烈なダンスロックナンバー『スターになれない』を通した高揚。
最後は、Split BoBとして初めて作ったオリジナル曲であり、ヒリヒリとしたソリッドさを持った『ストライン』を演奏。改めて、自分たちの原点を振り返ることで、Split BoBはいろんな支えてくれる人の想いを背負いながら未来へ突き進むんだという意志を、メンバー自身が再確認するよう情熱的に歌い奏でていた。
熱狂やまない声を受け、アンコールで『Future Runnist』を演奏。大勢の観客たちとの確かな絆な感じながら、彼女たちは、次のイベントへ熱狂の続きを繋げていった。
撮影者 大久保恵海、星川歩未、ヨアン・クロション
執筆 長澤智典
<セットリスト>
凸凹凸凹-ルリロリ-
『ボディロカビリー』
『Everybody go!』
『恋のスパイダー』
『クロブチメガネとベビードール』
ANARCHY STONE
『Against』
『Arrenge Song 4D』
『Jumping Popcorn』
『MONSTER BRAIN』
『Our World』
HEAD SPEAKER
『COLOR』
『KIRA KIRA』
『トロイメライ』
『ダストシャイニー』
『マグノリア』
たんこぶちん
『We are the Girl’s Band !!!!!』
『走れメロディー』
『花火』
『We Gonna ROCK』
『シアワセタランチュラ』
Chelsy
『SistAr』
『Restart』
『I will』
『I miss you』
『My Way』
Split BoB
『マボロシウサギ』
『Skillful trump』
『マヤカシ少女』
『スターになれない』
『ストライン』
『Future Runnist』
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