志田こはくのコメディエンヌぶりが光る 舞台『ロボコォォォン!-ROBOT COOONTEST!-』が4日開幕

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舞台『ロボコォォォン!-ROBOT COOONTEST!-』が4日に開幕を迎えるのを前に、3日都内にて、「開幕直前取材会」と「公開ゲネプロ」を開催した。

本作は「高専生の甲子園」とも呼ばれるロボットコンテスト「高専ロボコン」を題材とした作品。風間西高専のロボコン部(仮)が舞台で、今は廃部となってしまったロボコン部を再び復活させようと奮闘する高専生たちの姿を描く。部員役には個性的なキャラクターの面々が揃う中、ヒロイン・久米田 研(くめだ とぎ)役を演じる乃木坂46・4期生・佐藤璃果や、ロボコン部員・小椋青葉(おぐら あおば)役を演じる志田こはくら、女性キャストたちもイキイキと躍動した。

佐藤さんが演じる研(とぎ)は美少女な外見とはウラハラに、オカルト大好きで、好きなものに一直線という女の子。自分が信じるものを人から否定されるとブチギレしてしまう、かなりクセ強な人物を面白く表現しつつ、その過去にあるものも丁寧に演じる。

研の見どころの一つが“ツンデレ”。好きなもののためならすごく楽しそうな表情を見せる一方、部員たちとのやりとりのときに見せるクールな面。特に主人公・冗駆郎(笹森裕貴)から積極的にアプローチされる場面でのそっけない様子は、オカルトを語る表情とのギャップが大きく楽しい。

そんなヒロインの佐藤さんとともに、大きなインパクトを与えているのが、ロボコン部員・青葉役を演じる志田さん。青葉のキャラクター自体、制服の上にジャージの上着を着、ガニ股などコミカルな動きが多く、またオタクっぽい早口、そして自分のことを「拙者」、相手のことを「◯◯殿」と呼ぶなどユニークすぎる女の子。そんな青葉を実に表情豊かに演じている。

志田さんはもともと、世に出るきっかけとなった戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で演じた鬼頭はるか/オニシスター役で、“顔芸”と言われた、顔が崩れるのも厭わない面白い表情や楽しい動きなどコミカルな芝居で定評があり、今週から代役出演し話題となっている『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』でも、そのコミカルながらも確かな演技力が好評となっている。

さらに青葉は、髪型を変えるとキャラが豹変し、ギャルっぽいイケイケな女の子になる、そのキャラの豹変ぶりも見どころ。先月の稽古場取材会より、さらにキレの良い豹変の芝居を見せていた。「可愛く見せる」意識はおそらくまったくなく、役柄になり切っていることが、さらに可愛く見える。その一方で淡い恋心も見せるなど多彩な表情を見せる。

最近ではクールな役柄や大人っぽい演技も見せる志田さんだが、この舞台では戦隊シリーズを思い出させるコメディエンヌぶりがいかんなく発揮されていて、観るものを楽しませてくれる。

女性キャスト以外も、座長の笹森裕貴さんを中心にキャストたちの仲の良さを感じられる和気あいあいとした空気感、そして何よりキャストたちのやりとりのテンポがよく、2時間弱があっという間に感じる楽しい舞台に仕上がっている。

『ロボコォォォン!-ROBOT COOONTEST!-』は12月4日(木)~12月7日(日)東京・ヒューリックホール東京にて上演(全8公演)。
詳細スケジュールやチケットについては下記公式サイトにて。
https://robocooon.com/

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