【SUPER☆GiRLSインタビュー2】ニューシングル『忘れ桜』を発売「上京前夜のあの日に『忘れ桜』があったら聴いて泣いていたと思います」

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渡邉幸愛、阿部夢梨
渡邉幸愛、阿部夢梨

今年10周年となるSUPER☆GiRLSが、2020年第一弾シングルとして『忘れ桜』を18日に発売した。通算24作品目となる今作はグループ初の桜ソング。桜の咲く季節に感じる、切なさと新しい未来への希望を歌った、スパガの新しいメッセージソングとなっている。今回はリーダー・渡邉幸愛さんと阿部夢梨さんに、新曲『忘れ桜』について詳しく語ってもらった。

■webイベントや『忘れ桜』のMVについて語ったインタビューPart.1

渡邉幸愛「(作曲の)杉山勝彦さんが書かれる曲の世界観が好きだったので、今回すごくうれしくて、ワクワクしました。せつない部分もあるんですけど、前向きな部分もあって、歌詞がストレートなので、より心に刺さるなと思いました。みなさんそれぞれ卒業を経験していると思うんですけど、そのときの気持ちとすごくリンクすると思います」

阿部夢梨「ミディアムテンポの楽曲を歌うのはシングルでは初めてだったので、こういうタイプの楽曲でダブルセンターというのがすごく憧れだったんですよ。だからこそ責任感がありましたし、たくさんの人に届けたいと思いました」

--二人は地方から上京してきているから、歌いながらそのときのことが重なるのかも。

渡邉「そうですね。私が東京へ引っ越しする前夜、寝ていたら地元の友達みんな集まってくれたんですけど、MV撮影ではそのときのことを思い出しました。私は別れが苦手で、いつも嫌だなと思っているんですけど、歌詞で『さよならなんて大嫌いだよ』という部分があって、でも『(その先の)未来は悪くない』という前向きな部分もあって、『ああ、あのときに聴きたかったな』と思いました。あのときにこの『忘れ桜』があったら、めっちゃ聴いて泣いていたと思います」

--それだけ別れが苦手だったら、卒業はできないですね。あと10年はメンバーとして活動しなければ(笑)。

渡邉「そうですね。いつかめちゃくちゃ鼻水垂らしながら泣くと思います」

阿部「やだーっ」

--夢梨さんは中学時代の卒業を思い出したり?

阿部「逆に、私は1年後に高校を卒業するんですけど、そのときに悲しいんだろうなと思って、これから別れが来るのかと改めて実感しました。高校生活も残り1年もなくて、そう考えると、ちょっと早いんですけど、“もうすぐ卒業か”と思いました」

--1年後の卒業のときにはぜひ聴きたい一曲ですね。

阿部「そう。卒業式の前にこれを聴いて行こうかなと思います」

渡邉「卒業だけでなく、新生活を始められる方にも響く詞だったりメロディになっていると思います」

--今年の卒業生にはちゃんと卒業式をできないという人も多いと思いますが、その分友達との絆など強く思い出に残るのかもしれません。『忘れ桜』がその思い出の一曲になればいいですね。自分自身が卒業するときに流行った曲って、ずっと思い出に残りますよね。

阿部「残りますね」

渡邉「未だにみんなで集まると歌います。合唱します。私はEXILEさんの『道』だったり、小学校のときが、いきものがかりさんの『YELL』」

阿部「一緒だ」

--二人は3学年違いだっけ?

阿部「いや、私が17で」

渡邉「私が22の学年で、大学に行っていたらこの春卒業する年齢だから」

阿部「そっかぁ」

--そう考えると離れてますね。

阿部「しゃべってくれるだけでありがたい」

渡邉「しゃべるよ、それは」

--ところでスパガって先輩後輩でときどきタメ口になるけど、基本は敬語なんですか?

阿部「最近やっとタメ口を使えるようになりました。でもまだ敬語が多いです」

渡邉「逆に4期はタメ口の子が多いです」

--4期のほうが幸愛さんと年齢が近い人が多いですからね。

渡邉「そうですね。それもあるし、夢梨たち3期メンバーは敬語期間が長かったので、そういう人のほうが抜くのが難しいと思います。第4章になって私がリーダーになってから『普通にフラットにしゃべって』といったので、4期はタメ口の子が多いです」

阿部「難しいですね、スタートが敬語だったので。それをずっと続けてきたから。だからこのままでもいいかなと思います」

渡邉「そう、関係性がきちんとできていればいいなと思って」

阿部「いじるときはいじりますし」

--夢梨さんの場合、加入した当時の一番年上のメンバーとはかなり離れていたと思います。

渡邉「そうですね、志村(理佳)さんとは…」

阿部「10歳くらい離れてましたね」

--前リーダーの溝手さんのことを“るかちゃん”って呼んでなかった?

渡邉「るかちゃんは、そう呼んでいいよって言ってくれましたので」

--それ以外の1期メンバーは敬語で。

渡邉「はい。上下関係がしっかりしていたので、いい面ももちろんあるんですけど。でも自分が加入したとき、やりづらいときもあったんですよ。バラエティ番組に出たときに敬語だとざっくばらんにしゃべりづらくて、そういう経験をして、下の子は先輩が全員卒業するまで前に出てこられないともったいないと思ったので、フラットな関係性にしました」

--さて、シングルのカップリング曲『☆マカロニマカロン☆』についてですが、こちらは王道のアイドルソングのテイストの一曲です。

阿部「すごくかわいい、直球の恋愛ソングで、この曲は幸愛さんと私で選曲から参加させてもらいました。たくさんの候補がある中で、私たち二人とスタッフさんとで決めました」

渡邉「『忘れ桜』がすごくしっとりとした曲なので、それと対照的な楽曲を入れたいねという話をしていて、こういう明るい曲になりました」

阿部「初お披露目が2月の東京でのワンマンライブだったんですけど、その段階でコールがしっかり入っていて、ファンのみなさんの対応力に驚きました。それだけコールを入れやすい、盛り上がるキャッチーな曲なんだなと、改めて実感しました」

渡邉「『☆マカロニマカロン☆』というタイトルからして、“なんだこの曲は!?”と思われるかもしれないんですけど、実は歌詞がすごく可愛くて、女の子が彼に恋をしていて、“なんでもしてあげたい”“大好きだから受け止める”という、まっすぐな女の子の気持ちを歌っているので、ストレートにキュンキュンする曲だなと思います。好きな人のことを思い浮かべて聴いていただければなと」

--そして6月11日には日本青年館でのワンマンライブ開催も発表されました。

渡邉「日本青年館はSUPER☆GiRLSにとってすごく意味がある場所。初めてワンマンをやった場所なんです。人が集まらなくて1回ライブがダメになり、それでリベンジをした場所でもあるので、そういうすごく大事な場所で今の体制でライブができるのはめちゃくちゃ楽しみで、やっぱり満員にしたいなという意気込みがあります」

--6月11日には新型コロナウィルス感染も収まっていることを願いたいです。

渡邉「収束していてほしいですね。何よりファンの方に会いたいなと感じるので、イベント中止になって、“次いつ会えるんだろう”“今決まっているものもちゃんとできるんだろうか”という不安があります。ずっと今まで毎月会えていたので」

阿部「1週間に1回は会えていたかも」

渡邉「会えていたよね。すごく寂しいし、とにかくライブがしたい!」

阿部「急に遠距離恋愛になってしまったみたい」

渡邉「(笑)すごく可愛い言い方」

--そんなファンの方に向けて、最後に改めてメッセージを。

阿部「『忘れ桜』は2020年、10年目一発目にふさわしいシングル曲になっていると思います。スパガが今みなさんにお見せできる最高の形、体制に出来るよう頑張るので、ぜひミュージックビデオを観たり、リリースイベントにも……って言いたいんですけど、開催が難しいので、会えないけど、私たちのことを忘れないでいてほしいなと思います。SUPER☆GiRLSはネット上でもこれからもみなさんと楽しめることを考えていきますので、これからも応援していただけたら嬉しいなと思います」

渡邉「春にぴったりの一曲で、ちょっとせつない部分もあるんですけど、前向きになれる曲なので、新生活を始める方、卒業される方、誰が聴いても合うと思います、ぜひたくさん聴いてください! 今なかなか会えない状況が続いているんですけど、YouTubeチャンネルでライブ映像をフルでアップさせていただいたり、会えない時間もネット上で楽しんでもらって、そして会えるようになったら、たくさんみなさんに元気をお届けできるように頑張ります!」

SUPER☆GiRLS
2010年に行われた『avex アイドルオーディション 2010』のファイナリストを中心に結成。同年にアルバム『超絶少女』でメジャーデビューした。2018年には初の一般公募のメンバー募集『SUPER☆GiRLS 超オーディション!!!!』を開催。金澤有希、石丸千賀、坂林佳奈、井上真由子、門林有羽、樋口なづな、松本愛花の7名が加入した。2019年1月に渡邉幸愛が5代目リーダーに就任、”SUPER☆GiRLS 第4章”がスタートした。

渡邉幸愛(わたなべ・こうめ)1998年3月17日生まれ、宮城県出身。2014年2期メンバーとして加入。

阿部夢梨(あべ・ゆめり)2002年7月29日生まれ、石川県出身。2016年3期メンバーとして加入。

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