深川麻衣、山本周五郎作品の朗読劇『柳橋物語』に出演 過酷な運命を生き抜く少女を演じる

ニュース 女優 舞台・ミュージカル
深川麻衣
深川麻衣

元 乃木坂46メンバーで、現在はNHK連続テレビ小説『まんぷく』の吉乃役など女優として活躍する深川麻衣さんが、5月2日に上演される朗読劇『柳橋物語』に出演することが発表された。

没後50年という節目を迎え、今なお語り継がれる山本周五郎作品の魅力。根強い人気を誇る『柳橋物語』は、過酷な運命の中を生き抜く一人の少女が、真実の愛と強さを手にする物語。深川さんは、その健気な少女・おせん役を演じる。

深川さんは「『柳橋物語』を初めて読んだとき、おせんという一人の女性の苦しみと愛に満ちた人生を通して、『生きること』の意味を強く考えさせられました」と物語の印象を語った。そして「今回、朗読劇でこの物語を自分の口から言葉にさせていただくのは、正直とても怖くて仕方がありません。今にも逃げ出したいです。が、これから始まる稽古の中で、少しずつおせんに歩み寄り、寄り添いながら、当日会場に来てくださった皆さんと一緒に、その瞬間に生まれるさまざまな気持ちを共有できるような時間になればいいなと願っております」と、率直な思いを明かした。

また演出の笹部博司氏は深川さんがおせん役を演じることについて「周五郎が書いた女の中の女。過酷な試練の中で、彼女は少しずつ、自分を成長させます。そして最後のカッコよさ。けなげで、優しくて、一途で、強い。痺れますよ。楽しみにしてください。ちょっと色っぽくも、作ってみたいとも思っています」とコメントしている。

深川さんは本公演パンフレットなどのビジュアルデザイン原画も手掛けるなど、アーティスティックな一面も見せる。

朗読劇『柳橋物語』は5月2日(木) 13時~、18時~ 、東京・草月ホールにて上演。※受付開始は開演の1時間前、開場は開演の30分前

■あらすじ
両親を亡くし、祖父に育てられるおせん。年頃になり幼馴染の庄吉から求愛を受けると、上方修行へ行く庄吉に「待っている」と約束した。庄吉が不在の間、同じく幼馴染で庄吉の同僚でもある幸太にも思いを寄せられるが、おせんは庄吉への義理を果たすかのごとく、幸太には冷たくあたり続ける。そんな中、大火が江戸の町を襲い、おせんは全てを失ってしまう。後に、庄吉が修行から戻ってくるが幸太との仲を疑われ、周囲の人々からの誹謗中傷にもさらされる。貧困、病気、孤独……数々の苦難にまとわりつかれ、極限まで追い詰められるが、とあることがきっかけで真実の愛に気づく。非業の中で手にした強さと愛を胸に少女はたくましく生きていく。

関連動画を観る