生駒里奈「演劇で世界を変える」 少年社中20周年記念の舞台で熱演

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トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』ゲネプロより
トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』ゲネプロより

生駒里奈と松田凌がダブル主演を務める舞台『トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~』が10日に池袋サンシャイン劇場で公演初日を迎え、出演者らが囲み取材に出席した。

1998年に旗揚げされた劇団「少年社中」の20周年を記念して上演される本作は、争いのない平和と引き換えに人々から「感情」が失われた遠い未来を舞台に、運命的な出会いを果たしたトゥーランドット姫(生駒)と少年カラフ(松田)が、“演劇で世界を変えよう”と奮闘する姿を描く。

2017年の舞台『モマの火星探検記』以来、久しぶりの客演となる生駒さんは少年社中のカンパニーを「実家」と表現し、「“演劇で世界を変える”ということについて、稽古からたくさん考えて作り上げてきました。この作品を通して、その思いが皆様に伝われば」と意気込みを語った。

また、「あなたにとって“演劇”とは?」という記者の質問に「宇宙」と答え、「役のことを考えて突き詰めると、宇宙にまで行き着く。演劇は、縦も横も奥行きもないし、上も下もないけど、見えるものだと思うので、宇宙かなと思います」と理由を明かした。

劇団の主宰で今作の演出・脚本を担当した毛利亘宏さんは、「この作品のために20年やってきた」と想いを語ったが、「この20年でどれくらい世界を変えられたか?」という質問に、「実は“演劇で世界は変わらない”と思う」と意外な答えを返した。「それゆえに“演劇で世界を変える”というテーマを掲げた。演劇で変えられるのは、たった1人のお客さんの明日だけ。でも、それが世界を変えることに繋がっていったらいいなと思う」と心中を明かした。

少年社中20周年記念ファイナル 少年社中第36回公演「トゥーランドット~廃墟に眠る少年の夢~」は、1月10~20日に池袋サンシャイン劇場、1月24~27日に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、1月30・31日に福岡・ももちパレスで、それぞれ上演される。