【東京パフォーマンスドール インタビュー】2ndアルバム『Hey, Girls!』をリリース「同世代の女の子たちにエールを送りたい」

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6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドールが21日、1年10ヶ月ぶりとなるニューアルバム『Hey, Girls!』をリリース。メンバーの平均年齢が20歳になり、1stとはガラッと雰囲気の変わったこのアルバムについて、3人のメンバーが思いを語った。

高嶋菜七(リーダー)「1stアルバムのときは、緊張感じゃないけど、『ああ、ついにアルバムを出すんだ』というドキドキした気持ちがありましたが、今回は緊張というより楽しみ。早く新しい曲を聴いてほしいなと、ワクワクした気持ちでいっぱいです」

櫻井紗季「今回のアルバムでは、曲調や歌詞、そして衣装やメイクも同世代の女の子に向けた親近感のある雰囲気なので、一曲一曲の仕上がりを聴くのが楽しみだったし、みなさんの反応も楽しみです」

浜崎香帆(サブリーダー)「そうですね。今回は同世代の子たちに向けて、アルバムを通してエールを送りたいと思います」

--楽曲はデビュー当初からの「夢に向かって頑張る」的な世界観から一転、恋愛真っ最中の可愛い楽曲や、同世代の女の子にメッセージを送るような力強い楽曲が目立ちます。

高嶋「私たちが10代から20歳を超えるタイミングで、心境の変化やその成長の中で、等身大の気持ちがつまった楽曲が増えて嬉しくあります」

--歌っていて気持ちが盛り上がる?

高嶋「そうですね。気持ちがキュンキュンしています」

櫻井「曲が可愛くなるにつれて振付もチャーミングなものが増えるので、やっていてウキウキします」

--今日の衣装もそれぞれの個性が出ていて、より等身大の女の子という感じで。

高嶋「これはアルバムリード曲の『Hey, Girls!』のMVの衣装です」

--以前の白を基調とした統一のものとは違い、より自然体ですね。

高嶋「今回6人になって一人一人の個性を輝かせるということで、より個性が出る衣装になっています」

--ライブでは、アルバム収録の新曲も少しずつ披露していっています。10月のライブではリード曲の『Hey, Girls!』を初披露し、大きな盛り上がりとなりましたね。

浜崎「1回目からあれだけノッてもらえると、やっているほうとしても嬉しいし、これからの期待が高まりました」

--アルバムの中では全12曲中8曲が新曲ということですが、それぞれ特に推しの曲といえば?

浜崎「私は『Lovely Lovely』。キャッチーというか、面白みのあるフレーズや中毒性のあるメロディーがある楽曲です。幸せ絶頂というカップルの話で、歌ってても聴いててもキュンキュンしちゃいます。振付を私と(橘)二葉で担当したので、特に思い入れの強い曲になりました」

--浜崎さんがこれまでの振付を担当したことは?

浜崎「昨年、『現状打破でLove you』で二葉が担当して、私が手伝うくらいだったので、二人でがっつり振りをつけるのは初めてです」

櫻井「私は『my dearest』というバラード曲。9人のときは『ナガレボシ』という曲があったんですけど、この曲は6人体制になって初めてのバラード曲ということで、仲間だったり、友達だったり、恋人だったり、誰にでも当てはまる、大切な人への感謝の気持ちを伝える曲になっています。『ナガレボシ』と同じように大切な曲になっていくんじゃないかなと思います」

高嶋「私は『Collection feat. ☆Taku Takahashi (m-flo)』という、m-floの☆Taku Takahashiさんがプロデュースしてくださった曲なんですけど、歌詞でも私たちの日常でこういうことってあるよね、というような内容がたくさんあって。たとえば『壊れちゃうくらい泣きたい夜は グループラインでHelp me』とか、女の子に共感してもらえる部分が多いんじゃないかなと思います。曲調もすごくかっこいいクラブミュージックになっていて、これまでのTPDにはなかったタイプの曲なので、披露するのがとても楽しみです」

--逆に、歌うのが難しかった曲は?

高嶋「私は『Jumpin’Up!』という曲なんですけど、すごくレコーディングで苦戦して。全然歌えなくて、テンポがとても速く難しかったんですよ」

浜崎「今回歌詞やメロディをストレートに届けている曲が多いので、シングル曲の『TRICK U』(このアルバムにも収録)みたいに、主人公になりきらなければならないという曲はあまりなく、そういう点では悩むことはなかったですけど、それぞれメンバーによって声質も違うので、苦手ではないけど、得意とするメロディじゃないところもあるのでそれぞれに大変なこともありました。そんな中で私が難しかったのは、推し曲でもいった『Lovely Lovely』なんですけど、すっごく可愛らしい曲なんですが、私、歌うときは結構ガツガツ行っちゃうタイプなので難しかったです」

--TPDの王道曲に比べて、ボーカルのガツガツ感も抑え気味で、可愛い歌い方になるのかも。昨年くらいから、そういう恋愛の真っ最中という可愛い楽曲も増えてきましたね。

浜崎「でも歌うのは楽しいです。キュンキュンしながら歌っています」

--さて現在ライブシリーズの『渋谷 LIVE CIRCUIT』を展開中です。7月から始まって10月のライブが3回目でした。

櫻井「新曲初披露だとか、毎回なんらかのサプライズがあって、お客さんが毎回『今日が一番楽しかった』って言ってくださる感想もよく聞くし、楽しんでいただけていると思います」

--櫻井さんとしては、4月まで、卒業した二人のメンバーと活動していたユニット「ぐーちょきぱー」の楽曲も、現役メンバーとともに引き続き披露されています。

櫻井「はい。活動休止後最初のワンマンだけかなと思ったんですけど、今のところ毎回ワンマンで新しい曲をメンバーを変えて披露できているので。握手会でもぐーちょきぱーの曲が好きだったという人も多くいてくれて、本当にうれしいです」

--高嶋さんは前回のワンマンでぐーちょきぱー初参戦でしたね。

高嶋「私、ユニットに入れてもらえていなかったんですよ。3人組とかないんですよ」

浜崎「先代(1990年代前半に活動した“先代”東京パフォーマンスドール)の曲だったらあるけどね。『RUBY CHASE』とか『Just Like Magic』とか」

高嶋「歌っている曲はあるの。でも後ろであんまり歌わないのもやりたいのに、やらせてもらえないの。だから、今回ぐーちょきぱーの曲に参加できたのはすごくうれしくて。あ、こういうことなんだなと」

浜崎、櫻井「どういうことなんだよ!」

高嶋「自分じゃない。ステージでぐちょきぱーの『BIRI BIRI GIRL』を歌っているときは、自分ではあるんですけど、はっちゃけられるのがうれしかったです。基本私のソロはせつない顔で歌っているから、はっちゃっけて歌う機会があまりないのでうれしかったですね」

--高嶋さんが一番面白くはっちゃけているのはアンコールのMCかもしれない(笑)。もちろんグループ曲では熱く弾けてはいますが。

高嶋「曲の中ではカッコつけているので(笑)」

--ライブといえば12月21日にはアルバム発売記念のリリースパーティーが開催されます。

高嶋「はい。アルバムの曲をすべてフルサイズでやります」

浜崎「アルバムが十何曲あって、それをフルサイズでやるとなると、これまでのLIVE CIRCUITとは違う感じになると思います」

櫻井「あら。じゃあ、『現状打破~』もフルでやるんだ、それ紗季知らないわ。踊れるかな」

高嶋「大丈夫。あと2ヶ月あるから」

■「東京パフォーマンスドール、2019年はもっといろんな方にみつかればいいな」

--今年に入ってから新曲がかなり増えましたね。

櫻井「増えましたね」

--今年は楽曲的にもビジュアル的にもTPDにとって転機となった一年なのかも。

浜崎「そうですね。単純に衣装や曲調が明るくなるだけで、リリースイベントをやったら、ミニライブで立ち止まってくれたり、特典会に来てくれたり、本当に同年代の子が増えたなと思います」

--今年もあと1ヶ月強。これだけはやっておきたいことは? 仕事でもプライベートでも。

浜崎「リュックを新調したい」

櫻井「それ、今日買ってください。香帆ってすぐにリュックを新調するイメージがある」

--高嶋さんがやってみたいことは?

高嶋「可愛くなる!」

--それはまた普遍的で大きな目標だ。

高嶋「女子力を上げたくて。お肌を常に調子よく保つとか、毛穴を少しでもなくすとか。あとは髪型をガラッと変えたいです。私だけこの5、6年ずっと同じ感じ。ずっとワンレンでこれなので」

--前髪を作ってみたり?

高嶋「いっや、前髪はちょっと。どうなるかわからないけど、なんかゴロッと変えたいですね。一発逆転サヨナラ満塁ホームランで」

櫻井「いや、今負けてないから」

--そして2019年に向けての目標を。

高嶋「今回『Hey, Girls!』というタイトルのアルバムを出させていただくので、もっと女子支持を得たい。女子限定ライブもできるくらいの。比率的、今男性のほうが多く、それはそれでうれしいんですけど、5:5くらいになるまで女性ファンを増やして、『憧れ』とか『こうなりたい』と思ってもらえるようなガールズグループになりたいなと思います。東京パフォーマンスドール、2019年はもっといろんな方にみつかればいいなと思います」

--先代もやはり男性ファン中心だったところが、篠原涼子さんがソロでブレイクしたあたりから、女性ファンに限らず幅広い層に認知されていったと思います。

高嶋「うちは上西星来が『Ray』の専属モデルをやってるので、そこでね、星来が窓口になって、女子を呼んできてくれたら嬉しいなと思います。人に頼ってるけど(笑)、それも強みなので」

櫻井「菜七ちゃんが言ってくれた客層もそうだし、ライブ全体の動員数を上げたいというのが今の近い目標ですね」

浜崎「アイドルのライブとして捉えられるのではなくて、ライブ自体に行ったことがないという人にも来て楽しんでもらえるようなライブ作りがしたいと思います」

櫻井「アイドルに興味ない子って、やっぱりまず楽曲だから。『何?この曲。いい!』と思ってもらえたら、好みのビジュアルだったということからファンになってくれることもあるのでかなと思います。」

高嶋「一曲ね、一曲でも自分たちが世の中的に知られる曲があったらすごく強いと思うね」

--先程の篠原さんの『恋しさと せつなさと 心強さと』のような、大衆的に認知される……。それが、カッコいい曲かどうかに関わらず。篠原さんの曲はカッコよかったけど。

高嶋「“♪ヨーデルヨーデルヨーデル”とかもそうですけど、カッコいいかどうかわからないけど、キャッチーな、ああいう感じで一曲あったら、その曲だけで『ミュージックステーション』に出たり、『紅白歌合戦』に出られる可能性があるので、その一曲がほしいですね」

--DA PUMPが『U.S.A.』でまさにそういう流れになっています。

高嶋「そうです、そうです。本当にブームになりたい! 一発逆転サヨナラ満塁ホームラン、打ちたいです!」

櫻井「DA PUMPさんもファンの世代が昔と全然違いますよね」

--1990年代後半からヒット曲を飛ばしていた“先代”からのファンは、もう30代以上になっていると思われます。

櫻井「でも曲が売れたから若い子からも支持されている」

--そのためにはもちろん楽曲が大事だとして、その一方で自分たち発信でできることってなんだろう。さっき星来さんきっかけで、という話もありましたが、曲が制作されるときに、自分たちでアイデアを出すことも?

櫻井「『こういう曲がほしい』と自分たちからも言うようになりましたね」

--それをわりと反映してもらっている感じ?

高嶋「そうですね」

浜崎「女子目線の曲が増えたのも、それが大きかったのかなと思います」

櫻井「私はレギュラー番組の『俳句さく咲く!』(NHK Eテレ)きっかけで、年配の方々にファンになってもらえるように頑張りたい」

高嶋「巣鴨に行ったら大人気のグループになれるかも。朝ドラ並みの認知度で」

--朝ドラといえば、『半分、青い。』に出た高嶋さん!

高嶋「少しの出演でしたが、いろんな人に言ってもらえるという。ありがたいですね」

--今後もグループ活動も演技も両立で?

高嶋「はい。演技が好きなので、両方続けていきたいです」

--朝ドラって、ヒロインに選ばれた人の中には、何回もオーディションを受けていたり、最初は小さな役で出ていた人もいますが、高嶋さんもいつかヒロインに!朝ドラのヒロインになればさっき言ってた課題はすべて解消されるかも。

高嶋「間違いないですね。一発サヨナラ逆転満塁ホームラン、打ちたいです!」

--今負けてはいないと思いますが(笑)。

高嶋「いや、まだ勝ててないので、これから頑張ります!」

--最後に改めて2ndアルバムについてひとこと。

高嶋「今回は結成5周年の節目の年にアルバムを出せてすごく嬉しいです。新体制になってからの初のアルバム。6人それぞれがかわいさとかカッコよさとか、いろんな個性や表現をできるようになってきました。6人ということで一人一人がすごくよく見えるんですよ。それぞれの見せ場がそれぞれの曲に詰まっていると思います。たくさんの人、男の子、女の子、おじいちゃん、おばあちゃん……いろんな人に聴いてもらって、そしてライブを観に来ていただければTPDの良さをもっと知ってもらえると思います!」

東京パフォーマンスドール●1996年に活動を休止した東京パフォーマンスドールが17年の時を経て、2013年、全国8800人の中から選び抜かれた新メンバーで復活。2013年8月より、演劇と映像、歌とダンスが融合した新感覚エンターテイメント「PLAY×LIVE『1×0』」を約1年にわたり開催。2014年6月、シングル『BRAND NEW STORY』でCDデビュー。2017年3月に中野サンプラザ ワンマンライブを実現。2018年5月より6人体制となり、結成の地・渋谷を拠点にワンマンライブ「渋谷 LIVE CIRCUIT」を毎月開催中。

高嶋菜七(たかしま・なな)1996年12月31日生まれ、兵庫県出身。https://twitter.com/nana_t_tpd_

櫻井紗季(さくらい・さき)1997年3月8日生まれ、山口県出身。https://twitter.com/isaki_s_tpd_

浜崎香帆(はまさき・かほ)1997年5月2日生まれ、福岡県出身。https://twitter.com/kaho_h_tpd

東京パフォーマンスドール 2ndアルバム『Hey, Girls!』(11月21日発売/EPICレコードジャパン)
各音楽配信サイトにて配信中
erj.lnk.to/h5doR 

■ライブ情報
12/21(金)19:00開場/19:30開演・渋谷ストリームホール ~2nd アルバム『Hey, Girls!』リリースパーティー アルバム全曲フルサイズ披露~
12/22(土)17:30開場/18:00開演・渋谷ストリームホール 【一般発売中】

2019年
1/14(月・祝)12:30開場/13:00開演・渋谷WWW X ~TPDビギナーのための入門編~
1/14(月・祝)18:30開場/19:00開演・渋谷WWW X ~NEW YEAR LIVE 2019~
2/14(木)19:00開場/19:30開演・渋谷WWW X ~バレンタイン NIGHT~
3/17(日)18:30開場/19:00開演・渋谷ストリーム ホール ~THE FINAL~

■『Hey, Girls!』ミュージックビデオ

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