【工藤綾乃インタビュー】ドラマ『新宿セブン』でキャバ嬢役に挑戦 “21歳で初めて経験したこと”とは!?

ニュース 女優
工藤綾乃
工藤綾乃

女優の工藤綾乃さんが放送中の連続ドラマ『新宿セブン』(テレビ東京系)に出演中。また『ユニバーサル広告社』(同)などの出演もあり、今年は女優としての活動が順調だ。キャバ嬢役に挑戦するなど、今年もさまざまな新しい経験をしたが、特に21歳で初めて経験した大きな出来事があったという。自分史上で転機となったという、その出来事とは!?

 --『新宿セブン』では初のキャバ嬢役に挑戦していますね。

「はい。撮影に入る前にホステスさんについて書かれた本を3冊くらい買って勉強しました。その世界で働く人のことを調べていくと、女性のお手本的な存在というか、女性の良さが全開なんですね」

 --女性の良さ?

「気配りがもう徹底していて。本を読んだり、実際に役柄を演じることで実感しました」

--演じる楓はどんな女の子ですか?

「一途で、彼氏のためならなんでもできるという子。彼氏からDVを受けているんですけど、『あの人の相手をしてあげられるのは私しかいない』と。そのためにキャバクラで働いて貢ぐという女の子です。純粋な性格で、他人をまっすぐ素直に受け入れる。私は一回まず人を疑ってしまうところがあるので、全然違いますね(笑)」

 --周りでもなかなかいなさそうな子ですね。

「私の友達で彼氏のためにすごく尽くしている子もいます」

--彼氏のためにお金を貢いだりとか?

「お金を貢ぐまではいかないかもしれないけど、好きになると冷静さがなくなってしまって、こういうふうになるんだと参考になりました。もう彼氏のことしか見えていないというような時もあります。でもそれがすごく幸せらしくて。人よって幸せの感じ方って違うから。楓の役をもらって、その子が行き過ぎちゃったらこういうふうになるのかなと参考にしたところもあります」

 --役での服装もかなりセクシーで。ちょっと前まで制服が似合う雰囲気だったのに、今回はガラッと変わって。

「そう!そう!そういう年になったんだなとすごく実感しました。それから生まれて初めて髪を染めたんです!」

 --おっ、デビュー以来ずっと美しい黒髪だったですからね!

「もう幸せです!」

 --そこまで(笑)。ずっと染めたかった?

「はい、憧れていました。もう染めたくて、染めたくて、染めたくて(笑)。衣装合わせの時に監督から『これちょっと髪を染めたほうがいいんじゃない?』という言葉が出た瞬間、『よし来た!』と思って、ニヤケが止まりませんでした。それで事務所の方に聞いて、OKってなった瞬間に美容院に行きました!」

 --でも、ファンには工藤さんの黒髪が好きな人も多いのでは?

「そうですよね。でも周りから結構『髪を染めてからのほうが明るく見える』と言われます!  もともと今よりもうちょっと明るかったんですよ。初めて染めた時に染まりにくくて、3回染めました。“ザ・黒”という感じだったので。黒髪の時は少し近寄りがたいイメージがあったかもしれません」

--ドラマの役柄的にも合ってたのかも。

「はい。ハイテンションな役柄なので、気持ちが入っていきやすかったです!」

 --『新宿セブン』では共演者も若い方が多いですよね。でもまだ一番年下?

「そうですね、大野いとちゃんが一つ上です。でも今回スタッフさんもすごく若くて、初めて同い年のスタッフさんがいました。若くて活気あふれる現場でした」

 --21歳、そういう年齢に差し掛かったんですね。

「不思議な感覚で、これまで現場に行ったら一番年下だったのに、今回はアシスタント・スタイリストさんが同い年で仲良くなりました。打ち上げでお酒を飲んだのも初めてだったり、みなさんとすごく仲良くなりました。現場もみんな若いから、すごくノリがよかったし、ハードなスケジュールの中での撮影でしたけど、みんなで乗り越えた感じでした」

 --主演の上田竜也さんは最初怖そうな印象だったのかも?

「上田さんは怖かったです!本当に。こちらから話しかけるのは本当に無理でした(笑)。上田さんは人見知りをされる方で、私も人見知りで、それで中村倫也さんが場を盛り上げてくださったり、野波麻帆さんも“天然”なキャラクターで面白い方だったので、上田さんも含めてみなさんといい雰囲気で仲良くなりました。仲良くしていただいて気づいたのが、上田さん、子犬みたいにめっちゃ瞳が優しいんです。一見ツッパっている雰囲気なんですけど、すごく優しそうに見えてきました」

 --一方、ゲスト出演した『ユニバーサル広告社』(第3話・11月放送)ではまったく違うタイプの役柄でした。

「『ユニバーサル広告社』放送も金曜日の放送だったので、その放送日は『新宿セブン』と併せて“工藤綾乃デー”でした。『ありがとうございます!』って感じで(笑)。私が演じた加奈は責任感が強い女の子。母一人子一人で、高橋ひとみさん演じるお母さん思いの女の子です。今までもわりとそういう役が多かったので、入っていきやすかったです」

 --『ユニバーサル広告社』のような現実的な役柄と、『新宿セブン』のような普段の自分と全然違う役のどっちがやりやすい?

「うーん、どっちも面白いんですが、自分とかけ離れている職業の役をやると、その職業についてすごく調べるので、新たな発見ができるから、『新宿セブン』は面白かったです。『ユニバーサル広告社』での役は現実にちょっと近いというか、私の実際の母親と祖母の関係が役に似ていたんです。母は元々福岡の人なんですけど、福岡から離れて私が生まれた宮崎に来ました。おじいちゃんが早くに亡くなり、おばあちゃんが福岡で一人暮らしをしていて、母はすごく心配していたんですけど、たまに親子ゲンカもしたり…そういう姿を見てきたので、共感できるものがあって、演じていて楽しかったです」

 --自分の中の引き出しが生かされた形ですね。ところで今年一年は女優として成長になった一年になったのかも。

「そうですね、自分自身も成長できたなと思いますし、演じる幅も広がった年になったのかなと。すごく濃い1年でした」

 --ベタですが、今年を振り返って漢字一文字で表すと?

「うーん難しいなぁ。あ、『染』かな!人生初めて髪を染めたし、自分の内面も少し変わって、いい色に染まってきたかと思います」

 --2018年はどんなことをやっていきたい?

「もうデビュー9年目ですからね」

 --早いですね(驚)。やっぱりベースは女優さんと思いますが…。

「はい。女優として自分をもっと磨いていくのはもちろんですが、もっと外見やおしゃれも磨いていきたいと思います。ズボラなんですよ(笑)。普段プライベートでは黒のスキニーに上スエットでジャケットみたいなラクな感じなので」

 --それはちょっと意外かも。

「私たちの世代の人って自己プロデュースが上手い人が多いと思うんですね。インスタとかで自分を表現していたり、今は自分を表現できる場がすごく多いので、やっぱ自分でももっと発信していけるようになりたいですね。最近インスタグラムも始めたんです。そういう場でもアピールしていけたら…」

--2018年は工藤さんのまた違った姿が見れそうで楽しみです。

 

〈プロフィール〉

工藤綾乃(くどう・あやの)

生年月日:1996年5月28日

出身地:宮崎県

血液型:O型

2009年、『第12回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリとモデル部門賞をW受賞。2010年、映画『劇場版 怪談レストラン』で主演デビュー。同年『Cafe レストラン ガスト』CMにも出演。以降ドラマ&映画『鈴木先生』、ドラマ『HIGH & LOW』などに出演。

 『新宿セブン』はテレビ東京(毎週金曜0時12分~)ほかで放送中。

工藤綾乃インスタグラム

https://www.instagram.com/ayano_kudo_official/