アップアップガールズ（２）、“大勝負”のZeppワンマン　新曲初披露、春ツアー開催サプライズ発表も

アイドルグループ・アップアップガールズ（２）が29日、東京・Zepp DiverCity (TOKYO)でワンマンライブ『にきちゃん大勝負っ！！ in Zepp DiverCity(TOKYO)』を開催した。アップアップガールズ（２）（以下、にきちゃん）は、高萩千夏、鍛治島彩、島崎友莉亜、新倉愛海の既存メンバーに加えて、11月30日に兵頭美波、今田花琳、藤永みれいの新メンバー3人が加入。今回の公演は、7人の新体制となって約1ヶ月というスピードでZepp DiverCityワンマンに挑んだ。ライブでは、二丁目の魁カミングアウトのミキティー本物が作詞を手掛けた新体制にきちゃんの新曲「終わりよければすべてよしじゃない」の初披露や、2026年2月22日に原宿RUIDOでワンマンライブ『2月22日はにきちゃんの日』の開催決定、そして4月から6月にかけての春ツアー『アップアップガールズ（２）にきちゃん春ツアー２０２６』の開催が発表された。

大勢の観客が集まる中、1組目のオープニングアクトとしてアップアップガールズ（仮）が登場。新体制初の新曲「ATTENTION未来」を元気いっぱいに披露する。2組目のオープニングアクトはアップアップガールズ（プロレス）。12月20日に配信されたばかりの新曲「カワツヨチャレンジャー」をかわいさたっぷりに歌唱した。

そして「OVERTURE」が流れ、高萩がデザインした新衣装を着た7人のメンバーがステージに並び、つんく♂が提供した「Be lonely together」でライブはスタート。パワフルなビートとともに力強いパフォーマンスで魅せていく。ど迫力のステージのあとは、和メロの「Dong-Dong-Dong!!!!!!!!」でお祭り騒ぎを展開。にきふぁみ（ファン）のボルテージは瞬く間に上昇した。

MCタイムを挟み、新体制初の楽曲「好きバレっぴ」を歌唱する。かわいさ全開のラブリーなナンバーで、観客はヒートアップ。続けてディスコチューン「ぱーれぇ〜」で会場をダンスフロアへ変えてしまう。そして「世界で一番かわいいアイドル」でまたまたかわいさたっぷりの歌とダンスを届け、会場は笑顔の空間となった。

ここからは、新メンバーだけでなく、メンバー全員が新しいにきちゃんとして、自分たちの個性を知ってもらうべく特技披露を行っていく。

「PuP」に乗って登場した新倉は、機関銃を手に持ちステージを動き回り、大きなキャノン砲でTシャツを発射するというかわいいサイコパスっぷりを発揮。「にきちゃんわんだーらんど」のサウンドとともに笑顔の藤永が姿を見せると、特技の鎖骨貯金（鎖骨のくぼみに小銭を入れる）を初めてファンの前で披露する。高萩は“china”としてTikTokで彼女とカラオケ風の動画でバズり中の歌唱力をアピール。自身のソロ曲「テレパシー」をソファーに座っておしゃれな雰囲気で歌う。今田は一輪車競技で世界大会選手権者までに登り詰めたという、ガチの一輪車の実力者。彼女は、華麗な一輪車テクニックを「Dear your heart」のメロディとともに魅せる。現在ギャガー見習いとして日々ギャグ磨きに精進する島崎は「正解ですっ！」に乗って一発ギャグを連発。　　　　　　　スベリながらも優しい観客の笑い声が彼女のメンタルを救った。そして学生時代に吹奏楽部だった兵頭がトランペット、鍛治島が彼女の代名詞的な鼻リコーダーで「どのみちハッピー」のサビを演奏するという妙技を見せる。

それぞれの個性をしっかり見せた7人のメンバーは、デビュー曲の「二の足Dancing」を披露。　このZepp DiverCityワンマンがにきちゃんの新たな出発地点であることを印象付けるかのように、メンバー7人はグループの代表曲を渾身の歌とダンスを見せ、観客を熱狂の渦に包み込んだ。

盛りだくさんの内容で進むライブは、ここからさらにカラフルさを増していく。「っていう初恋のお約束」で激しいパフォーマンスを見せると、「全部青春！」では明るさたっぷりの青春感で観客を楽しませた。

「ハッピースLOVE♡」でキュートな世界観を届けたあとは、ブチアゲチューン「ギリギリバーニング！」。メンバーと観客は、クレイジーなまでに踊りまくる。そして、生きていくことの素晴らしさを歌う「Life Is Beautiful」を披露すると、会場が一体となって拳を突き上げ、Zepp DiverCityは強烈なまでの盛り上がりとなった。

一旦ステージが暗転すると、この日初披露となる新曲「終わりよければすべてよしじゃない」が歌われる。「終わりよければすべてよしじゃない」は、にきちゃんと長い交流のある二丁目の魁カミングアウトのミキティー本物が作詞（他アーティストへの初提供）、作曲をmichitomo、編曲を新山俊也（GOLDTAIL）が担当した、長い人生で一歩一歩進んでいくことの大切さを歌う爽快感あふれるナンバー。にきちゃんが高揚感たっぷりの新曲を歌い終えると、観客は大きな拍手を送った。

楽しさ全開で爆走するライブも、気づけば残りわずか。MCタイムで高萩が今の思いを口にする。「こうして新体制にきちゃんを楽しみに来てくれたみなさん、配信をご覧のみなさん、ほんとにありがとうございます。これまでにきちゃんをずっと作ってきた私たち4人も、新しく仲間になってくれた3人も、それぞれが違ったストーリーを持ってここに集まっています。それは、ファンのみなさんも同じですよ。こうしてにきちゃんのファミリーになった以上は、一緒に同じストーリーを作っていきたいし、それがすごい楽しみです。これからにきちゃんがさらにキラキラした未来を作っていけることを願って、次の曲を歌います」と語ったあと、「エンドロールのその先へ」が届けられる。新たな物語が始まる希望感が詰まった楽曲を目一杯の感情を込めて歌っていく。そしてラストナンバーは「ナツメグ」。真夏のような楽しさを元気いっぱいに届け、観客とともにZepp DiverCityを灼熱の空間にしてライブ本編を締め括った。

しかし、まだまだ燃えたぎるにきふぁみのにきちゃんコールが鳴り響き、Tシャツ姿のメンバー7人がステージに戻る。アンコール1曲目に歌われたのは「EVER REMEMBER」。忘れられない思い出を胸に進んでいく思いをダイナミックにパフォーマンスし、観客の心をがっしりと掴んだ。

MCタイムでは感想を全員が語っていく。まずは　新メンバーの3人。藤永は「にきちゃんに加入してこの1ヶ月間、毎日ほんとにたくさん練習してきて、今日こうして無事にZeppで、みなさんの前でパフォーマンスを披露できてほんとにうれしいです。こうして新メンバーなのにZeppという大きなステージに立たせていただけたのは、今までの先輩方が繋いできてくださった歴史のおかげです。ほんとに感謝しています。私も、新メンバーとしてにきちゃんをさらに盛り上げられるように頑張ります。そして次は、新メンバーとしてではなく、にきちゃんの一員としてまたZeppに立てるように頑張ります！」、今田は「かりんはアイドルを目指し始めたときも、一輪車をやろうと思ったときも、無謀な夢に向かって諦めずに、自分を信じて進んできました。私は歌もダンスも未熟なところがたくさんあるんですけど、たくさん成長して、いつか下剋上したいです。夢の限界を作らず、諦めずに、これからにきちゃんをもっともっと上へ引っ張り上げられる存在になれるように一生懸命頑張ります！」、兵頭は「私は長年ずっとアイドルが大好きで、夢が叶って、今日こうしてにきちゃんのメンバーとしてこのステージに立てたことがほんとに幸せです。私は仲間が大好きなんですよ。応援してくださるみなさん、支えてくださるスタッフさん、メンバー、たくさんの大好きな人たちに囲まれてアイドル人生がスタートできて、希望であふれてるなって思いました。これから私も、愛にあふれるアイドルになれるように一生懸命頑張ります！」と新メンバー3人は全ての人たちへの感謝と前向きな思いを語った。

そして3期メンバー二人が語っていく。新倉は「ほんとにたくさんの方の支えがあって、こうして大きなステージからみなさんにライブをお届けできたことがすごくうれしいです。私は結構ネクラな方なのにも関わらず、この明るい色（メンバーカラーのオレンジ色）に引っ張られて「ハッピー！」とか「元気！」とか言っちゃってるんですけど、いつかは「アイドル界の元気印はあみただ！」って思ってもらえるような、パワーあふれる活動を全力でお届けしていきたいと思ってます。（ここで特技披露のときのキャノン砲でTシャツを発射し）どこまでもあみたのハッピーをお届けしていきたいと思います！」、島崎は「私は6年前、にきちゃんの新メンバーとして加入させていただいて、初めて立たせていただいたマイナビBLITZ赤坂の大きなステージから、周りの方にもたくさん支えていただきながら、ここまで自分の足で走ってきました。今、このZeppのステージに立てていることがとっても幸せだし、みなさんへ感謝の気持ちでいっぱいです。にきちゃんはゆりの青春です。こうして新しい仲間を加わって、これからの未来がすごく楽しみです！　未来は勝利！」と明るい笑顔で今後の気持ちを伝えた。

そして、にきちゃんの初期メンバーとして9年間活動する二人の先輩メンバーがライブの感想を口にする。鍛治島は「Zeppに立てて、ほんとにすごいうれしいです。やっぱりZeppはアイドルの夢の一つだし、私たちも何回か立ってはいるんですけど、毎回夢を必死に掴む思いでここに立っています。ほんとに簡単じゃないし、当たり前じゃないし、今回はほんとに大勝負のZeppだったんですよ。今ここに立てているのは、にきふぁみのみなさん、メンバー、スタッフさん、みなさんのおかげだなって改めて思いました。ここにいるみなさんにこれからも恩返しのできる、そんな鍛治島でいたいです。そして、私は挑戦が大好きなので、これからも挑戦できるグループでありたいなと思います！」、高萩は「本日は、待ちに待った新体制だったと思うんですけど、みなさん楽しんでいただけましたか？　私たちもめっちゃ楽しかったです。横を見ると新しい仲間がいて同じ衣装を着てライブをしてて、改めて新体制スタートしたんだなってすごく実感できるZeppになりました。今、新しいアイドルが出てきたりお別れするアイドルもいたりするアイドル界ですが、そんな中で、アップアップガールズ（２）、にきちゃんは来年10年目を迎えさせていただけます。それは、応援してくださるみなさん、私たちと　　一緒に力を合わせてくださるスタッフのみなさん、メンバー、家族のみなさん、ほんとにみんなのおかげです。かじぃも言ったけど、常に挑戦を諦めずに戦い続けるアップアップガールズ（２）でいたいなって私はずっと思っています。私はリーダーをやらせてもらってますけど、その先頭をしっかり走っていけるようにまだまだ　頑張りたいです。メンバーそれぞれが切磋琢磨して、また次、ここZeppに大きくなったにきちゃんとして挑めたらなと思います。まずは今日、ここでスタートを切らせてくれて、みなさんほんとにありがとうございました！　めっちゃ楽しかったです！」と思いの丈を語った。

そして再び新曲「終わりよければすべてよしじゃない」を歌唱する。メンバー7人は、歌詞に込められたメッセージをより気持ちを込めて歌っていく。感動的な空間となったZepp DiverCityワンマン。そのラストを飾るナンバーは「l♡co day! l♡ve day!」。常夏軍団にきちゃんのパワーを全て開放するように、メンバー7人は全力のパフォーマンスで観客にぶつかっていく。“オーオーオーオー”の大コーラスと強烈な一体感が巻き起こりライブはフィニッシュ。

最後のMCタイムで、2026年2月22日に原宿RUIDOでのワンマンライブ『2月22日は　にきちゃんの日』の開催と、4月から6月にかけての春ツアー『アップアップガールズ（２）　にきちゃん春ツアー２０２６』の開催が発表された。（春ツアーは新メンバーにはサプライズ）

そして、7人のメンバーは手を繋いで観客に礼をし、ステージを履ける。だがしかし、にきふぁみの熱いにきちゃんコールでメンバーがまたまたステージに戻る。最年少・藤永がマイク無しの全力で「ありがとー！」を叫び、最後の最後はメンバーと観客が一体となって「にきちゃんでした！！」の全力シャウト。まさしく大団円で記念すべきにきちゃんのZepp DiverCityワンマンは締め括られた。