【TIF2025】東京女子流が最後のTIF 4人の“感謝”の思いがあふれたラストステージ

来年3月をもって解散を発表している東京女子流が、3日、お台場・青海周辺エリアで開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック」(以下TIF)に登場。東京女子流にとって、最後のTIFでのライブを行った。

東京女子流はこのTOKYO IDOL FESTIVALには、2010年の第1回から出演。途中不参加の時期もあったが、2017年から再び登場、以降今年まで9年連続で出演を続けている。

初日のライブに続き、最終日である3日にもライブを開催。まず夕方のフジテレビ湾岸スタジオ屋上の「SKY STAGE」でのステージは、最新アルバムより『夏の密度』からスタートした。東京女子流最後の夏、今その本番を迎え、そして去り行く、“一瞬の夏”を感じる。

続いて『days〜キミだけがいない街〜』。まだコロナ禍が落ち着かない2022年のはじめに発売の同曲は、歴代の中でもメンバーたちの思い入れが特に強い楽曲の一つ。“遠距離恋愛”を扱いながらも、当時人と人との関係性が希薄になっていた時代の中で前向きな気持ちをもらえた楽曲となった。最後のTIFのステージでも思い入れたっぷりに披露した。

「今日のこの景色、絶対に忘れません!」と最後に繰り出したのは、この時間帯にぴったりの『ゆうやけハナビ』。TIFでこの曲といえば、2018年の大原優乃さんとのコラボステージも思い出す。暮れゆく空の下、思いがこもった歌声が響き、エモーショナルな空間となった。

そして、夜はフジテレビ湾岸スタジオ内のDOLL FACTORYでのライブ。いよいよ、これが東京女子流のTIFラストワンマンライブとなる。開演直前から異様とも思える盛り上がりを見せる場内。そして4人がステージに登場すると大きくヒートアップした。

ライブは2022年のアルバム『ノクターナル』より『コーナーカット・メモリーズ』からスタート。続いて同アルバムより『Viva La 恋心』へ。その後の東京女子流の音楽性を形作るきっかけとなった、このアルバムのリード曲2曲を最後のTIFで披露。東京女子流から少し離れていたファンにも、今の女子流のパフォーマンスの魅力を示すのにはうってつけの2曲だろう。

続いてデビュー当時からライブで人気の『Limited addiction』へ。このTIFラストライブに初期曲で唯一投入された。当時10代前半だったメンバーたちが20代後半となり、成長した歌声とダンスパフォーマンスをTIFの幅広い層のファンに見せた。

そして最後の一曲に選んだのは、14周年ライブで発表された、7月に発売されたラストアルバムの1曲目に収録された、メンバー自身思い入れの強い同曲。今の愛おしい時間を抱きしめるように、心を込めて歌を届けた。

最後の曲を歌い終え、10秒以上の長いお辞儀をするメンバーたち。特に最後のTIFにあたってのコメントはなかったが、その長いお辞儀にメンバーたちからファン・観客へ、そしてTIFへの感謝を十分に感じ取ることができた。

2017年、TIFに再登場したときも、ステージを終えたあと、4人が長いお辞儀で感謝を表したことを思い出すが、そのときもメンバー4人の気持ちは一致していたという。今回も一致していたであろう4人の思いが、観客にも十分に伝わっていたようだ。

この日披露された『夏の密度』や『フォーリンラブな時』が収録された7thアルバム『東京女子流』は現在発売中だ。

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