東京女子流、“全曲ライブ”全67曲を3人で見事完走 あの“アーティスト宣言”についても自ら語る
ガールズグループ・東京女子流が18日、マイナビBLITZ赤坂にて、持ち歌67曲をフルコーラスで歌唱するライブ「DISCOGRAPHY” CASE OF TGS -TGS00~TGS32-」「DISCOGRAPHY” CASE OF TGS –TGS33~TGS68-」を開催した。公演の最後には5月より新・定期ライブをスタートさせることも発表、ファンを喜ばせた。
この“全曲ライブ”、当初は、ワンマンライブとして実施される予定であったが、メンバーの新井ひとみさんが急性気管支炎のため体調を崩し、出演が困難となったため、いったん中止となったが、観客へのお詫びと感謝から、改めてフリーライブという形で、山邊未夢さん、中江友梨さん、庄司芽生さんの3名で当初の予定通りの公演を実施することになった。
午後からの「DISCOGRAPHY” CASE OF TGS -TGS00~TGS32-」に続き、夕方18時にスタートした「DISCOGRAPHY” CASE OF TGS –TGS33~TGS68-」では『ラストロマンス』の新衣装で登場した4人、『pain』(2014年)からライブをスタートした。映画『学校の怪談 呪いの言霊』の主題歌となった『十字架』(2014年)では黒いマントを羽織り雰囲気を盛り上げた。
この時代に同会場で実施していた、映像とリンクした企画ライブ『HARDBOILED NIGHT』。そこで歌われた曲のコーナーでは、MCで「映像の中で探偵や殺し屋とかありえない職業を演じてたね」「演技が棒読みだったね」など当時の思い出話に花が咲いていた。そして「この衣装だとキュートすぎる」と3人は革ジャンを羽織り、『GAME』(2014年)、『existence』(2014年)などをパフォーマンスした。
その後は、大阪のライブで2回くらいしかやっていないという、相川七瀬のカバー『Sweet Emotion』(2014年)や人気曲『加速度』(2015年)、『君へ』(2016年)などを披露。そして『Stay with me』(2015年)を3人でしっとり歌い上げると、会場からは大きな拍手が。山邊さんは「この曲は私が作詞をして、私の思いやみんなの思いをひとみが代表して歌ってくれていたので、3人で歌うのはちょっとレア。いつかやってみたいと思っていたんだよね」というと、中江さんも「今度は4人で歌いたいよね」と笑顔で語った。
また「この時期にアーティスト宣言をしまして…」と、これまであまり自らは触れられなかった話題を口にした中江さん。2015年からは活動をより本格的に音楽中心にシフトし、アイドルイベントなどへの出演を控えていたが、中江さんは「この話をライブでみんなの前で話せる日がくるなんて思ってもなかった」と苦笑い。
庄司さんはこの時期を振り返り、「曲調が変わってEDMの曲が増えてきたり…。それまでEDMの曲ってあまり聴かなかったけど、その魅力に改めて気づきました。私たち自身もいろんな発見があって、今思えば楽しかったですね」と語った。
山邊さんは「アコースティックライブで楽器を弾いたり、自分たち自身が関わっていくことも増えました。女子流の音楽の幅が広がって、音楽の仲間も増えて、いいことだと思いました。決してマイナスではなかったと思います」と語ると、中江さんも「メンタルも強くなった! 女子流とは全然違うジャンルの違う方たちと対バンしたり、いわばホームじゃない場所でライブをする機会も増えて、そういう場所でどうやって女子流らしさを見せるかということもすごい勉強になりました」とポジティブに語ったあと、『リフレクション』(2015年)などその時代の曲を披露した。
この日第1部から3人で全力で突っ走って全曲ライブも、いよいよ終盤戦で、ようやく今の女子流のサウンドに。昨年発売されたベストアルバム『PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~』に収録されている『ダイヤ』(2017年)を意外なことにこの日初披露した。さらに近年の代表曲『深海』『ミルフィーユ』(ともに2016年)などを披露し、場内は大きな盛り上がりとなった。
最後に庄司さんは「今日全曲やったから終わりということじゃなくて、これから先に続いていく道になったらいいな」と気持ちを語ると、中江さんは今日のライブを経験し、「自分たちの一曲一曲を改めて見直すことができたし、うちらの曲をうちら自身がもっと好きになって、いろんな人に届けたいなと思いました」と意気込みを表した。
ここ最近はライブシリーズの『復刻版!定期ライブ』を展開してきた東京女子流だが、この日、新・定期ライブが始まることが、庄司さんから発表された。
また、この日28日発売の新曲『ラストロマンス』を初披露する予定だったが、やはり初披露は4人で、ということで、先延ばしとなった。
そして、大ラスには、メンバーのこれまでとこれからを歌ったような『STARTING,MY ROAD!』を披露し、昼夜合わせて6時間以上にも及んだ全曲ライブは幕を下ろした。
新井さんが不在で一度は中止が発表された中でのフリーライブとなったが、その分出演した3人のメンバーの思いはさらに強まった感があり、この場所に立つことができなかった新井さんも含め4人の絆が、パフォーマンスにMCに色濃く表れたライブとなった。庄司さんがステージで語ったように、改めて4人での“全曲ライブ”が実現することを楽しみに待ちたい。
この日発表された「新・定期ライブ」は、渋谷 Mt.RAINIER HALLにて、5月26日(土)、6月30日(土)、7月1日(日)、8月10日(金)、11日(土)、12日(日)に開催される。
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