日下部美愛、初ヒロイン舞台が開幕「初挑戦な部分も観てほしい」

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日下部美愛
日下部美愛

ダンスボーカルグループ「Prizmmy☆」や『Rの法則』(NHK Eテレ)レギュラー7期生としても活躍していた日下部美愛さんが、3日から東京・ばるスタジオで上演中の舞台『カエデソウ』に出演、自身初のヒロイン役を演じている。公開舞台稽古を終え、本番直前の思いを語った。

物語の主人公・遠峰つづるは打ち切り常連で、才能が枯渇しつつある漫画家。担当編集者の曽根泰介とともに、藁をも掴む思いで引っ越したのは “住めば売れる”と噂のボロアパート。そこの住民は、背水の陣と他力本願の狭間でもがくクセだらけの表現者たちだった……。

日下部さんが演じるのは、そのアパート「カエデソウ」の大家さんの妹・兎耳舞葉役。部屋で絵を描いている舞葉はつづるに見初められ、漫画のモデルとなる。だが舞葉には普通の女の子ではない、ある事情があり……。

舞台経験は豊富な日下部さんだが、初ヒロインというのは「やっぱり違いますね」と引き締まった表情を見せる。「この作品において、私が演じる舞葉が主人公のつづるにいろんな影響を与えていく。どういう漫画が出来上がるか、その都度関わってくるので、カギを握る役なのかなと思っていて、台本をいただいたときには『私に演じられるのかな』と思ったんですけど、演出の平(康臣)さんが毎回ポジティブな声をかけてくださって助けられています。私、根がネガティブなんですけど(笑)、今回は一度もネガティブにならずに、毎回楽しく稽古をさせていただきました」と率直な思いを語った。舞葉は物語全体のメッセージを語ることも担っている重要な役だ。

作品では、つづるが描く漫画を表現する劇中劇がたびたび出てくる。その中でメインで演じるのは日下部さん。「姫から男性まで演じる役の振り幅が広くて、大変だった分、楽しいです」と微笑む。

「お姉ちゃんが大好きで明るい妹」、そんな舞葉のような役柄はこれまであまり演じたことはなかった。「クールで、キリッとしていたり、強めの役が多かったんです。私、自分の声が低いというのがコンプレックスだったので、そこをどういうふうにして可愛いキャラクターを演じるか、初挑戦な部分も観ていただきたいですね」という。

本番を直前にして「そこまでドキドキという感じではなかったんですけど、リハーサルを無事終えられ、自分の課題だった部分もクリアできたので、この勢いのまま初日を迎え、お客さんの笑い声も聞けたら嬉しい! 毎回違うアドリブのシーンもあるので見どころです」と語る。そして「普段舞台をあまり観ない人にも観やすい舞台なんじゃないかと思います。コメディでもあり、でも泣けるシーンもちゃんとある、ハートフルな舞台ですので、いろんな方に観ていただきたいです」とアピールした。

舞台『カエデソウ』は4月7日(日)まで東京・バルスタジオにて上演中。