【浅川梨奈インタビュー】主演映画『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』でアイドル役に「役と自分が似ていないからこそ感情移入しやすかった」 | GirlsNews

【浅川梨奈インタビュー】主演映画『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』でアイドル役に「役と自分が似ていないからこそ感情移入しやすかった」

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浅川梨奈
浅川梨奈

アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」の浅川梨奈さんが6月9日公開の映画『トウキョウ・リビング・デッド・アイドル』に主演する。“アイドルが主人公であるゾンビ映画”というユニークな本作、舞台は限りなく現在の東京と同じ世界。浅川さん演じる人気アイドルが、ある日、ゾンビに噛まれてしまい、強制収容される前に逃亡。ゾンビ化するタイムリミット72時間以内にゾンビ血清を探し出すため奔走する…という内容となっている。

劇中に登場するアイドルグループ「TOKYO27区」を、浅川さんと、SUPER☆GiRLS 阿部夢梨さん、元スパガの尾澤ルナさんの3人が演じているが、浅川さん演じる神谷ミクをセンターに、映画の主題歌となっている『Hero』を3人が歌とダンスで魅せるライブシーンも見どころの一つとなっている。今回浅川さんが自身と同じアイドル役を演じるにあたっての思いを語った。

--3月の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」の舞台挨拶では「神谷ミクと浅川梨奈が被らないように意識しました」と語っていましたが、その心は?。

「スクリーンで動いている人間が普段の浅川梨奈にならないようにと。どの役でもそうなんですけど、今回は特にアイドルの役ということで似てしまいがちなので、神谷ミクとしてのステージングの仕方だったり、神谷ミクとしてのアイドル像を出せるようにと思いました。スクリーンでアイドルとして歌っているシーンを見たときに、『あ、スパガの浅川だ』と思われないように」

--具体的にはどういう点に気をつけましたか?

「たとえばダンスの踊り方や表情の作り方とかリップシーン(顔アップでの歌唱シーン)の口の動かし方とか、いつもとは違うように意識しました。普段の自分だったら絶対にしないようなことを織り交ぜてみたり、『アイドルとして100点でありたい』というミクを表現できるようにしました」

--ミクは地下アイドルからスタートして、ようやく人気アイドルへの階段を登り始めた段階。だからこそハングリー精神が強く、「アイドルとしてこうあるべき」という信条もしっかり持っていたり、そういう面でとても意識が高い女の子ですよね。

「『いつか中野サンプラザでコンサートをやる』ことを目標にしていて、その先もアイドルとして成功してゴールを迎えたい子。自分はずっとアイドルとして生きていきたいというわけではなく、そこは違うと思ったんですけど、 ミクのアイドルに対するプライドや思いを大切に、自分との違いを意識して演じました」

--ミクの気持ちは理解できました?

「わかる部分もありわからない部分もあり…だったんですけど、私自身ミクほど貪欲じゃないので、憧れるというか、『すごいな』『尊敬するな』って思います。熱心なところはいいけど、すごく言葉選びが下手くそで、自然と人を傷つけてしまっていることに気づかないし、自己中心的な部分もあって…。でも似ていないからこそ感情移入もしやすかったのかなと思います」

--「ずっとアイドルをやっていきたいわけではない」というのは意外な感じですが、そもそも浅川さんがアイドルになったきっかけはオーディション?

「はい。でも私がSUPER☆GiRLSに入ってきた動機は元メンバーの田中美麗ちゃんに会いたかっただけだし、その前にAKB48のオーディションも受けているんですけど、それも高橋みなみちゃんに会いたかっただけ。基本的にハングリー精神が何もなくて入ってきて今もそれは変わりません」

--ファンの立ち位置だったんですね。

「そうですね、ファンがここまで登ってきたようなもので、ミクのように本気でアイドルがやりたくて始めた子ではなくて」

--背景としては好対照ですね。

「だから逆に想像はしやすかったです。また原作がない作品だと自分で人物像を作っていけるので、やりやすいです。自分は“芝居もやるアイドル”として現場に行っているつもりはなく、一人の役者として行っているつもりなので、アイドルだけどしっかり、むしろアイドルの役だからこそ、いつもの浅川梨奈とは違う人間になるために、いつもより倍時間をかけて、いつもの倍考えて臨ませていただいた。だから神谷ミクに対しての思い入れは深いですね」

--劇中ではメンバー同士で言い争うシーンもあります。イベントでのパフォーマンスの出来についてだったり。たとえばスパガでもそれに近いようなことってある?

「私は思ったことははっきりというタイプなので、いろいろ言いますね。劇中のように、誰のダンスが下手だったとかは言わないですけど(笑)。たとえば自己紹介一つでも、ここに入れるべきものなのかとか、こういう目的のライブだからいらないとか、構成についてもよくメンバーやマネージャーと話します。ただ今年に入ってからはライブにはほとんど出ていないので、最近はグループのことについては何も言わず、合流したら『普段私いないので、決めていただいて大丈夫です』…というスタンスになっています」

--遠慮というわけじゃないけど?

「そこはずっとグループにいて、しっかり見てきている子たちが言うべきだと思っているので、私は客観的に見た時にここが足りないとか、こうしたほうがいいのに、というところはありますけど、そしたらそれを言えばいい。私は自分がやりたいことややるべきことを全部全力でやるべきだと思っているので、グループ活動のほうはみんなに任せようと今は思っています」

--ちなみに今の仕事の比率は?

「8割が“お芝居”で、残りの1割1割で“グラビア”と“アイドル”です。今一番楽しいと思えるのがお芝居をやらせてもらっている時なので、その状態が私はすごくありがたいと思っています」

--グラビアにはたくさん出ているイメージがありますが…。

「最近は数が減ってきました。時間がないということもあるんですけど…。そういう状態の中で、私はグループを抜けた時のことを考えながら常に活動しています。一人になった時にやっていけるのだろうかと。そのためにはグループに在籍している今が大事だと思っています。アイドルの時は仕事が多かったけどグループを辞めてから仕事が減っている方もたくさん見てきていて、あとで話を聞くと『それはそうなるだろうな』ということが正直多かったりするので、私は『あの子はちゃんとやるよね』と評価してもらえるように、まじめに楽しくやらせてもらって、足場を固めていきたいという気持ちで今はお仕事をさせていただいています」

--人気グループの中心メンバーですら、卒業後はそれなりに活躍していてもやはりグループ在籍時と比べたら印象が薄くなっている人もいます。

「成功している方はほんの一握りですし、そういう人は『あの子は頑張り屋だよ』とか『あの子はしっかりしているよ』とかいい評判を聞くし、私もそういう人間になっていきたい、『また仕事がしたい』と思ってもらえるようになりたいなと思います」

--話は映画に戻りますが、本作では走るシーン、戦うシーンが目立ちます。ここまでアクションが多いのは初めて?

「はい、ちゃんとアクションをやらせていただくのは初めてです。すごく楽しかったです。普段あまり動きたくないのですが、でもやっぱり動けば楽しくて」

--笑。普段お休みがあったら一日家にいるタイプ?

「はい、家から全く出ないです(笑)。休みがあったらずっとゲームか漫画の人間で、汗をかくことが嫌い(笑)。でも実際動いてみると楽しいなと思うし、役に入って戦うとそういう感情も出ます」

--その他見どころとしては?

「映像がきれいだし、ゾンビの迫力もすごい。でも一方で笑いどころも多く、『いやいやいやちょっとそんな…』というところもあるし、でもアクションはすごくかっこいいじゃんと思います」

--特にゾンビの描き方で笑いどころが多いですね

「ハチャメチャなシチュエーションだと思うんですよ。エレベーター開いたらゾンビがいたり、『ゾンビってエレベーター乗るのかい!』というツッコミどころがあったり。ゾンビハンターがいちいち自己紹介して出てきたり。でもその一方で、今回の作品ではめちゃめちゃ感情移入してしまって、台本に泣くとは書いていないのに、自然と涙が出てきたところもありました」

--今回の作品ならではの感情移入しやすかった要素って? 

「うーん、わからないんですけど、いろんな作品を経験させてもらって、役の作り方を模索していくなかで、少しずつそれが固まってきたときにこの作品に出会ったんです。初めてちゃんと役作りができたのかもしれません。自分のなかで裏設定を決めていったりだとか、そういうのってすごく大事なのかなって。役柄について、めちゃめちゃ過去のことまで考えたんです。このときにはメンバー同士で喧嘩していて、それはこういうイベントをやっていた時で、その前にはこういうところで路上ライブもやってたんだろうなとか」

--それは直接芝居に反映されないとしても、演じるにあたって自分の中でそういう土台があると、演技の説得力が増す気がします。

「何か迷ったときに、自分の考えの引き出しがあると行動しやすいし、その行動の理由もみつけやすいし、なんでこういうことするんだろう、こういうことを言うんだろうとか、見つけやすかったんです。正直最初の頃は『役作りって何?』って思っていて、なんとなくでやっていた自分もいて、昔の作品を見ると『もっとこうしておけばよかった』と今だから思うこともあります。いろいろな作品を経験させてもらって、いろんなことを考える楽しさだったり面白さを学んで、それでこの作品の出来上がりを見たときに、今の私だったらこうしていたなとか、こういう動きをしていたな、こういう言い方にしていたな、という発見もあると思うし、日々勉強だなと思います」

--この作品の撮影中の時期と比べても浅川さんの演技は進化しているんでしょうね。ただ演技ってどこまでいっても“100点”はないといいますし、その時点で出せるベストが作品として残るというのが面白いところかもしれません。

「私自身はいつでもその時点で出せる100%を出しているし、それはこの作品もですし、この時の私の100%で、でも今の私はこうだけど、2年後の私だったらこうなっているかもしれない。成長記録じゃないけど、私は成長スピードが人よりも遅いので。ドラマと映画の『咲-Saki-』(2017年)は最初に(メインキャストで)出て、その1年後に『阿知賀編』でちょっと出た時、1年前の自分の作品を改めて見て、自分が演じる和(のどか)をやる時に1年前じゃ考えられなかったことを考えながら表情を作ったりだとか、そういうことは続編だからこそできることだなと」

--最後にこれから映画を観る人にメッセージを。

「ミクちゃんは『ゾンビに噛まれて死にたくない』じゃなくて、『アイドルとして成功したいから死にたくない』『国民的アイドルになるまで死ねない』という、しっかりとした夢がある女の子。今ってなかなか夢を持つことは簡単ではないし、夢を口にするのって恥ずかしいことって思いがちだけど、自分のやりたいことや自分の思いを口にするということは大事だなと思うし、それに対して行動していくというのが、今回はたった3日間のお話だけど、人生を通して大事なことなんだなと思いました。“夢を口にしていく”のって大切なことなんです!」

〈プロフィール〉

浅川梨奈(あさかわ・なな)

生年月日:1999年4月3日生まれ(19歳)
血液型:B型
出身地:埼玉県

2014年、SUPER☆GiRLSの2期メンバーとして加入。グループ活動のほか、「1000年に1度の“童顔巨乳”」のキャッチフレーズでグラビアでも大人気に。3月には2nd写真集『NANA』をリリース。そして女優としては映画 & ドラマ『咲 -Saki-』、映画『人狼ゲーム マッドランド』(※主演)などに出演。

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