中村朱里・相笠萌・倉田瑠夏のトリプル主演で挑むアリスインの人気作「魔銃ドナー」の続編が上演

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相笠萌・中村朱里・倉田瑠夏
相笠萌・中村朱里・倉田瑠夏

中村朱里(虹のコンキスタドール)、相笠萌(元AKB48)、倉田瑠夏(元アイドリング!!!)のトリプル主演による舞台「続・魔銃ドナー ~アーティフィシャル ダイアリシス~」が、新宿村ライブにて15日まで上演されている。

ダブルキャストのうち星組初日の12日に行なわれたゲネプロを終えたキャストたちが、取材陣に意気込みを語った。

本作はバイツと呼ばれるバンパイアと、自らの血を込めた銃で彼らに対抗する戦士たち“ドナー”の戦いを描いた「魔銃ドナー」の続編にあたる。数あるアリスインプロジェクトの作品群の中でも、かなり振り切った内容の作品に仕上がっており、脚本・演出の細川博司氏自身も「ご覧の通りたいへん複雑な人間ドラマを作らせていただいております」と認める。

細川氏は「ですけど、なぜ複雑な人間ドラマを作るかというと、キャストのひとりひとりに見せ場があって、ひとりひとりがカッコよくて、ひとりひとりが自立していて、ひとりひとりが目的を持って、自分がどうありたいということに対して一生懸命生きている姿を、ひとりひとりに演じてもらいたくて、こういう作品を作りました」と解説した。

異なる価値観の絡みあった27人による群像劇は、キャストたちが作品に対して格闘しているのみならず、観客にとっても、ただレールにしたがって傍観していればゴールにたどり着けるような作品にはなっていない。前作はもとより、一連の作品から浮かぶ“文法”に触れていないと、観客も読み解くのが大変なのではと杞憂してしまうが、それでも細川さんは「自分よりお客さんのほうが頭がいいと思って作っているので、きっと分かってもらえると確信を持っています」と、自信を見せていた。

星組のゲネプロを終えて、バイツ側の中心人物・黒樹とばり役の中村朱里さんは、「セリフを甘咬みしていたり、反省点も多かったのですが、本番は直して、みんなで全力で頑張ります!」と意気込んだ。

舞台で激しい殺陣を見せていた相笠萌さん(芹澤鷲璃役)は、「まだまだ思うところが多かった。ダメ出しが怖いです」と気を引き締めた。

倉田瑠夏さん(二宮椿役)は「今回はダブルキャストの子が多いのですが、同じキャラでセリフも一緒なのに、月組と星組でこんなに個性が出るんだなと、違いに魅力を感じました。毎回ワクワクする、まるで新しい作品のような新鮮な気持ちで演じています」と語った。

さらに、今作で初舞台を迎える3人に意気込みを聞くと、解散したアイドルグループ「閃光ロードショー」のメンバーだった舞石まことさん(有坂潤役)は、「初舞台なのですが、まだまだ声が小さいと言われるので、大きな声を出せるように頑張ります!」

声優として活動している飯野美沙子さん(真島久遠役)は「オーディションで“この舞台を初舞台にしたい”と熱く語ったほどなので、すごくカッコいい久遠を演じることが出来てすごく幸せです!」

「Luce Twinkle Wink☆(ルーチェ)」でアイドルとして活躍中の錦織めぐみさん(吾妻レイカ役)は「私も声優の勉強をしているのですが、難しい漢字の単語がいっぱい出てくるので大変でした。舞台は演者さんとの台詞の掛け合いやアドリブなど、チームワークを感じて、すごく楽しいです」とそれぞれ語った。

初々しいキャストが多い中、アリスインの作品に多数出演している渡辺菜友さん(エイミー役)に「難しい作品ゆえに他のキャストから頼られたのでは?」と尋ねると、「頼られるというより、古株と思われてみんなに怖がられないように大人しくしていました」と笑って答えた。

今回はゲストとして出演する船岡咲さん(勘解由小路雲母役)は「初めて、お母さんみたいな役なので、新鮮な気持ちでやっています。出番は少なめですが、みんなの頑張ってる姿を見守っています」とやさしく微笑んでいた。

続・魔銃ドナー ~アーティフィシャル ダイアリシス~

日程: 2018年 4月11日(水)~4月15日(日)※全8公演
場所:新宿村ライブ
シングルキャスト:中村朱里、相笠萌、倉田瑠夏、錦織めぐみ、鶴田葵、横野すみれ、松田実里、大友波瑠、星秀美、中原ありす、栗野春香、飯野美紗子、舞石まこと、渡辺菜友、八坂沙織(特別出演)、船岡咲(ゲスト)
ダブルキャスト月組:着崎花梨、大森舞生、池澤汐音、若松愛里、蔀華子、柚本愛美、がーな、遠藤星七、新谷伊沙李、白井真緒、木村玲子
ダブルキャスト星組:須藤理央、松本奈々、横尾莉緒、天音、蔀華子、藤崎日菜子、大山恵利奈、琉河天、小川まみ、沓澤万莉、宮崎優衣

アリスインプロジェクト(公演情報) http://alicein.info/