舞台女優を目指し、2016年5月にアイドルグループ・アンジュルムを卒業した田村芽実さんが、故・本田美奈子.さんの生涯を描く舞台『minako-太陽になった歌姫-』で初主演を務めることとなり、16日に都内で開催された制作発表会に出席した。
2005年に急性骨髄性白血病で逝去した本田美奈子.さんの一生を綴る本作は、かつて本田さんが所属していた事務所社長の高杉敬二さんが総合監修を務め、脚本・演出を野沢トオルさんが手がける。
本作で活動を再開する田村芽実さんは、約9ヶ月ぶりに公の場に立ち、「アンジュルム卒業後の初舞台で、憧れの本田美奈子.さんの役をいただいので、プレッシャーが強いです」と緊張を露わにした。さらに以前から本田さんに憧れていたという田村さんは「小さい頃から天国の本田美奈子.さんに“何かあったら私を選んでください”とお祈りしていたので、役を戴いて本当にビックリしています」と声を弾ませた。
ハロー!プロジェクトのコンサートの演出指導をしていたこともあるという野沢さんは「田村さんに“しゃべるのがヘタだなぁ”とか言ってた立場なのに、実際に立ってみると僕の方がヘタですね」と焦り、「ダメですぅ!前向いて喋って」と田村さんからダメ出しをもらって会場の笑いを誘っていた。
会見には本田さんと親交の深かった早見優さんもお祝いかけつけ、「声質は違いますけど、透明感があって、心の底にあるピュアさに美奈子ちゃんと通じるものを感じます田村さんの素敵な部分もたくさん発揮して演じて欲しい」と、キャスティングに太鼓判を押した。
イベント終盤で本田さんのお母さんからの手紙が読み上げられると、田村さんはすぐに目に涙を溜め、「主演の田村さん、頑張ってください」とのメッセージに大粒の涙をこぼした。田村さんは「手紙が読まれた瞬間に胸がいっぱいになってしまいました。お母さまの気持ちとか本田美奈子.さんの想いものせて、本番を頑張りたいと思います」と声を震わせながら決意を新たにしていた。
会見には共演者の城戸裕次、高崎俊吾、小西優司、千葉誠太郎も出席した。
『minako-太陽になった歌姫-』は、5月17日から21日まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。なお公演期間中は、本田さんの着用していた衣装などを展示する回顧展も開催される。
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