舞台『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の東京公演が2月27日、上野・飛行船シアターで開幕した。初日公演に先立ち、ゲネプロが公開され、主演の小林愛香と、アイドルグループ「ChamJam」の全メンバーを演じるSKE48のキャスト7名が舞台への熱い思いを語った。
舞台『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は、平尾アウリ原作の人気コミックを舞台化した作品。2月20日~23日の愛知公演に続き、東京公演は2月27日から3月1日まで上演される。
主人公の伝説のオタク・えりぴよを小林愛香が演じ、えりぴよが全てを捧げる推しであるアイドル・市井舞菜役には大村杏。その他、ChamJamメンバーの五十嵐れお役を佐藤佳穂、松山空音役を青木莉樺、伯方眞妃役を野村実代、水守ゆめ莉役を鈴木愛菜、寺本優佳役を原優寧、横田文役を倉島杏実がそれぞれ務める。
初日公演を前に、各キャストは名古屋公演を終えての感想や、東京公演への意気込みを述べた。
えりぴよ役の小林さんは「名古屋公演を終えて、東京公演を迎え、みんなと一人も欠けることなくこうやってこられたことがすごく嬉しいです。舞菜への愛がいっぱい届くように頑張ります」と喜びを語った。
松山空音役の青木さんは「空音を演じさせていただいて、空音の魅力に私もどっぷりとハマり、どんどん大きな愛が増えています。この愛を皆さんにたくさんお届けできるよう、精一杯頑張ります」とコメントした。
五十嵐れお役の佐藤さんは「愛知公演を終えて、原作を愛してくださる方や、SKE48を好きでいてくださる方もたくさん来てくださったのですが、エゴサするとみなさんが“すごく良かった”と出てくるので、東京公演もすごく楽しみにしている方がいっぱいいるなと私は感じています。そういった方にも期待以上の作品を届けられるように、今日から始まる東京公演も楽しく素敵なものを届けられるように頑張っていきたいです」と力を込めた。
伯方眞妃役の野村さんは「愛知公演を無事に終えられてすごく安心しているのと、愛知公演を終えてさらに絆が深まったと感じています。ChamJamもそうですし、ステライツもメイプルドールも、オタクのみなさんもすごい絆が深まって、この東京公演がすごく楽しみだという気持ちでいっぱいですし、作品への愛もたくさん届けて発信していけたらいいなと思いますので、精一杯頑張ります」と話した。
寺本優佳役の原さんは「愛知公演4日間終えて、元気いっぱいの優佳のキャラクターに私自身もすごく元気をもらっていて、優佳を演じると自分の性格も原優寧としての性格もすごい元気いっぱいで明るくなって、この優佳に出会ってからすごく毎日ハッピーで楽しく過ごせています。東京公演でも元気いっぱいの優佳を皆さんに見ていただいて、帰る時にはちょっとでもハッピーな気持ちに、少しでも元気な気持ちになって帰っていただけたらなと思うので、たくさん皆さんに元気とハッピーを届けたいです」と語った。
横田あや役の倉島さんは「文役をやってくださいと言われた時に、文のことをより深く知りたいと思って、原作を見たり、いっぱい調べたりしました。知れば知るほど自分との共通点をすごくたくさん見つけられて、キャストが発表された時も、自分のファンの方や原作のファンの方に、『文ちゃんにぴったり』と言ってもらえることが多かったです。私もその期待に応えられるように、東京公演も頑張りたいです。愛知公演の感想などを調べたら、『文の悔しさが伝わってきて、つられそうになった』という声がありました。やはり本物の文もすごくアイドルが大好きで、ステージにすごい力を入れているので、私もその輝きを皆さんに届けられたらなと思っています」と胸の内を明かした。
水守ゆめ莉役の鈴木さんは「急遽決まった役だったので、初めての舞台でドキドキだったし緊張がすごかったのですが、こうしてChamJamとして、周りにはSKE48のメンバーがたくさんいて、初めての舞台としてとても安心して舞台に上がれたことは、とても安心して楽しめたなと思っているのですが、私自身すごく好きなパートがあって、ライブシーンのMCパートなのですが、みんなと一緒にどんどん良いものが作れたらいいなと話し合って、毎日良いものを届けられたらなと思っているので、そこに注目していただけたらなと思います」と見どころを語った。
市井舞菜役の大村さんは「私と舞菜は真逆と言っていいほど性格が違って、表現するのをどうやってやっていこうと最初はすごく悩んでいたのですが、舞菜を演じるにつれてお芝居が楽しくなったり、表現することってすごく楽しいんだなという風に学ぶことが多かった期間でした。ChamJamとの絆がすごく生まれた期間だったなと思っていて、SKE48で一緒に活動しているメンバーではあるのですが、7人で過ごす時間がすごく増え、MCを考えたりだとか、フォーメーションを話し合ったりだとか、そういった時間がすごく楽しくて、あと3日しかないのがすごく寂しいというか、本当に今の私たちにしかできないChamJamがあるなと思うので、この3日間、東京公演もたくさんの人が期待してくださると嬉しいです」と話した。
SKE48のアイドルとして活動する自身と、役のアイドルを演じる上での意識の違いについて質問された野村さんは、「私自身は、普段SKE48で活動しているときは、もうとにかく自分をさらけ出す、ありのままをさらけ出すというのを意識して、もうとにかくキラキラした『私を見て』という感じで意識しているのですが、マキはいつもの自分でやっちゃうとちょっと元気すぎちゃうところがあるので、ちょっとみんながわいわいしているところでもツンとしていたりだとか、腕を組んでいたり、足組んでいたり、大人っぽく見せるのをすごく意識していて、目線の使い方とかもちょっと流し目にして見たりだとか、口とかも大きく開けすぎないだとか、すごく角度だったりとかを意識してやっているので、そこはすごく気を遣っているところかなと思っています」と語った。
原さんは「正直、優佳とほぼ一緒という感じです。普段から元気いっぱいのパフォーマンスですし、性格も明るく元気ですし、ファンの方に大好きになってほしいという、本当に似ている部分が多いのですが、年齢がだいぶ離れていまして。私は今24歳なのですが、優佳は16歳で、普段の私を何倍も元気にした感じが優佳なのかなと思っています。私は20歳でSKE48に入ったのですが、16歳でSKE48に入っていたら、優佳みたいな感じだったんじゃないかなと私は正直思っているので、普段の私と近い感じで、より優佳の魅力が伝わるように、舞台上で元気いっぱいに笑顔いっぱいに頑張っています」と話した。
大村さんは「舞菜とすごく真逆だと思うところがたくさんあって、たたずまいだったり声もそうですが、私は声がすごく低い方なので、舞菜みたいにちょっとか弱い女の子らしい声を出すのにすごく苦戦しました。ですが、全部違うからこそすごく楽しかったですし、新しい自分に出会えた気がしました。私はダンスもいつも、大汗をかきながら全力で踊るイメージがある方もいると思うのですが、舞菜になるとすごく縮こまって踊ることを意識していて、ファンの方も、最初に幕が上がったときに、『(大村さんの姿を探すのが)大変だった』と言ってくださったので、ちゃんと演じられているという手応えはあります」と述べた。
SKE48メンバーとの稽古で印象的だったことについて、小林さんは「SKE48のみんなと会う前に、メイクさんから『SKE48ちゃんたちはギャルだよ』と聞いていたので、すごく怯えながら行ったのですが、みんなはすごく明るくて、可愛い、まっすぐな子たちばかりで、『あ、良かった』と安心しました。初稽古のときからみんな台本を持たずにやっていたのがすごく印象的で、『あ、結構仕上げてきてる』と思って、私たち的にはすごくドキドキしたなというのがありました」と稽古の様子を明かした。
続いて、ChamJamを代表して青木さんは「私たち(SKE48メンバー)は演じることにまだ未踏の領域だったので、頼りになる方がそばにいてくださることだったり、一緒に稽古をしている中でも、その姿を見るだけでどういう風にやったらいいのかとかっていうものも、すごくたくさん吸収させていただけていたので、本当にありがたい存在でした」と、ほかのキャストからの学びが大きかったことを語った。
東京公演での新たな発見や見どころを問われ、佐藤さんは「愛知公演に向けてまずは頑張ってきたのですが、愛知公演をやっている中で、『ここの言い方って本当はもうちょっと柔らかいかもしれない』とか、そういった役を何回もやっているからこそ感じてくるものというのが、多分メンバーもたくさんあったので、やっている中でも『今日雰囲気変えてきたな』というのを、ちらほら感じる時があります。なので、愛知公演も、東京公演も両方を見てくださる方は、違うものを感じてくださるんじゃないかなと思うので、そういった楽しみ方もお届けできたらいいなと思っています」と公演ごとに変化があることを示唆した。
3月1日に行われる配信で見てほしいところを問われた小林さんは「どういう風に映るのかは、私たちもわからないのですが、おうちで見るなら皆さんが最前列で見られると思うので、もう最前を管理していただきたい。全力で盛り上がってくれたら一番嬉しいです。表情とかも近くで見られたりするので、舞菜の表情一つ一つも、ぜひ見逃さずに見ていただきたいです」と呼びかけた。
ChamJamを代表して青木さんは「やっぱりメンバー間で、ChamJamで、それぞれが送っている目線というものが、同じシーンでも誰かに向かって送っている目線が違うと思うので、そこが配信ではもっと明確に伝わったらいいなと思っています。好きなセリフだったりとかも、きっとみなさんあるかと思うので、画面の前で叫んでいただけたら嬉しいです」と話した。
稽古を通して仲良くなったメンバーやエピソードについて、小林さんは「私たち東京組と勝手に呼んでいる5人組で、名古屋で稽古している間、結構ご飯に行くことが多かったです。最近気づいたことがあるのが、私たちの名前の頭文字がみんな『K』だったんです。だから、チームKと自称していました」と笑顔で語った。
原さんは「私はこの舞台の期間に、野村さんと初めて二人でご飯に行きました。肉ざんまいを東京で食べました」とエピソードを明かした。
大村さんは「私は小林さんとシール交換をしました。シールにハマっていて、言いにいけなくて『シール交換しましょう』って言えなかったのを、野村さんと原さんが私を引っ張っていってくれたんです。勇気を振り絞って『交換してください』って言ったら、もう机の上に大量のシール帳、シールをいっぱい持ってきてくださって、交換できたのがすごく良い思い出になりました」と振り返った。
佐藤さんは「私たちも、元井さんが名古屋で稽古をしていたときに、なかなか持ち帰れてなかったグッズ置き場というものがあるのですが、そこから空音のアクスタを見つけ出して、『これいただいてもいいですか』ってなって、空音は元井さんにアクスタをあげて、私は倉島さんに佐藤佳穂のアクスタをあげて、大村さんも自分のグッズを小林さんに上げていました。普段の自分のグッズをオタクのみなさんに上げていました」と笑顔で語った。
海外のファンへのメッセージと作品の海外展開への期待を問われた佐藤さんは「この『推し武道』という作品は、すごくたくさんの人から愛されている作品でもありますし、この舞台化が決まって、本当にいろんな方からお声掛けをいただけて、私たちもすごく頑張る活力になっています。日本のみならず世界各国の方々にも、推していただける、愛していただけることへの恩返しができたらなと思っていますので、たくさんの方にこの舞台『推し武道』が、元気を貰える作品として届けられたらいいなと思っています」と感謝の気持ちを伝えた。
大村さんは「SNSとかを見ていると、結構海外の方も反応があったりとかして、多くの方に愛されている作品だなとすごく実感しました。お芝居で言葉も大事ですけど、仕草とか身体で表現するものだと思うので、どんな方が見ても伝わるものってすごくあるなと思いますし、それこそ本当に今は誰かを推すっていうのがすごく主流になっている時代なので、どんな方にも刺さる作品だなと思うので、たくさんの方に、もっともっと響くようにと嬉しいです」と作品の普遍的な魅力を語った。
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