「アフィリア・サーガには明るい未来しか待っていません!」委員長ルイズが笑顔で卒業

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魔法学院をテーマとしたアイドルユニット「アフィリア・サーガ」の公演が11日、お台場・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催され、初期メンバーとして7年と4ヶ月に渡って活動し、委員長(リーダー)を務めてきたルイズ・スフォルツアが同グループを卒業した。

平日にもかかわらず大勢のファンで埋まった会場は、1曲めから大きな盛り上がりで、イメージカラーの緑のサイリウムが大草原のようにフロアを埋め尽くしていた。その光景を前に歌の途中で思わず涙ぐんだルイズだったが、気を取り直して涙を乾かすと「ホントにホントにありがとう!」と感謝感激だった。

自己紹介では「アフィリア・サーガの”委員長”ルイズでーす!」と最後の名乗りをあげ「きょうは悔いを残すことなく楽しんでいきましょう!」と客席を煽ると、そのまま怒涛の5曲メドレーに突入した。

『ルミナスの泉』と『My White Ribbon』では、卒業した初期メンバーのロゼ、ミィナ、リリィも駆けつけ、ルイズの”レジェンドメンバー”入りを歓迎した。メンバーたちは当時を振り返って「満場一致でリーダーに決まったルイズがずっと嫌がっていて、帰りの電車で”私にはムリ~!”って泣いてたよね」と懐かしがった。それでも、卒業したメンバーの「今のアフィリア・サーガはパワーアップしてすごく進化したね!」という言葉にルイズは喜び「入学も卒業もたくさんあったけど、どの歴史のアフィリア・サーガも全部好き」と7年の月日を噛み締めた。

ルイズが今のメンバーとの絆への想いを込めた『Everlasting Friends』では、本番直前まで本人が乗り気ではなかったというルイズのソロパートの堂々とした姿にユカフィンが涙ぐみ「歌い終わったら並んでいるはずだったのに磁石のようにルイズにみんなが吸い寄せられた」と明かし「きょうはルイズの日なんだから目立っていいんだよ」と背中を押した。

ルイズはちょっぴりしんみりとした客席に「私はみんなの笑顔が見たい。しんみりするのは家に帰ってからでいいじゃん。私のステージから見える光景はみんな笑顔でいてください!」と鼓舞して後半戦に突入した。

一曲、一曲と曲が進むに連れて残された時間もわずかになっていき、先輩たちのテンションも高揚して「辞めないで!」の声がこだました。ルイズは先輩たちに「卒業してもうステージに経つことはないですけど、先輩たちと私の心には虹がかかっていて繋がっているはず。私はメンバーではなくなりますが、先輩たちと同じように託したい夢がたくさんあります」と語り「これからもアフィリア・サーガは先輩たちにもっとキラキラした景色を見せてくれるはずなので、メンバーたちを信じてついて来てください」と願った。

ライブも終盤となり、メンバーからルイズへ花束やアルバムが次々と贈られたが、ミクが最後くらい”委員長”をアピールさせてあげたいと手書きしたタスキには「私が”委買長”です」と書かれていた。(買うのを委ねられたら、ただのパシリである)

マホは「今まで委員長としてメンバーを笑顔で支えてくれてありがとう。ルイズがいたおかげで毎日楽しかったです」とねぎらいの言葉をかけて、逆に自分が泣きそうになっていたが、ルイズはただニコニコと嬉しそうに笑顔で受け止めた。

しかし、コヒメがルイズへ綴った手紙を読み始めると、神妙な表情でルイズは耳を傾けた。コヒメの手紙はこれまでファンに語られてなかった経緯を明らかにするファンにとっては少し驚く内容だった。ルイズは発表の直前までメンバーに全く相談がなく、コヒメは気持ちの整理がつかなくてルイズとはずっと距離をおいたままこの日を迎えたという。「卒業する時はメンバーの許可を取らないとダメですよ!」と言葉を強めたコヒメは、強がりな自分が唯一気持ちを許して甘えることが出来るメンバーがルイズだったと明かし「本当はまだ甘えさせて欲しいです。1人になるのは怖いです。もう本当に大っ嫌いです。大っ嫌いだけど…やっぱり大好きです」と涙交じりに告白した。卒業してもサーガの力になるというルイズに理解を示し、受け入れながらも「ルイズは本当に言葉が足りない。コヒメなら汲み取ってくれるとか思っているなら大間違いです」と想いをぶつけると「仕方ないのでルイズの卒業を認めます」と自分から折れてみせ、「最後まで全力でアイドルをやり切ってくれてありがとう。7年と4ヶ月、長い間お疲れ様でした」と言葉を結んだ。

2人が仲直りしていなかったことに周りのメンバーも驚く中、ルイズは「コヒメに相談しなかったことはすごい後悔している。今までアフィリア・サーガの大切なことは全部コヒメに相談してきたけど、私の卒業は自分の問題だと思って自分で決めた。メンバー全員に平等に知らせようと思ったけど、それがコヒメを裏切ったようになってしまって申し訳ないと思ってます。ごめんなさい」と頭を下げた。そして「これからはスタッフとして、コヒメのサポートも出来るようにするので、一緒に頑張っていきましょう」とルイズが呼びかけると、コヒメは「ルイズじゃなくなっても、いっぱい本名で呼んであげるね」と頷いた。

続いて、これまで手紙を書いたことがなかったというユカフィンが、心を込めて書いたという手紙を読み上げた。ユカフィンもまた「落ち込んだり、弱音を吐いたり、それを見せられるのがルイズだけでした」と明かし、「”ユカフィンなら大丈夫!”と背中を押してくれたり、時には”どうにかなるっしょ!”と突き放してくれたり、いつもルイズは前だけを向いていました」と改めて存在の大きさを認めた。そんなルイズが卒業を発表して「ルイズがいなくなるアフィリア・サーガなら居てもしょうがないと卒業を決めたことを少し後悔しています。今の私にはルイズみたいに胸を張ってやり切りましたって言えない気がします」と心境を露わにした。

そして、これまでの苦労を振り返りつつ、ルイズがどれほどメンバーとアフィリア・サーガを愛しているかを切々と語った。ユカフィンはすっかり涙ぐみながら「最後に、絶対に言いたくなかったこの言葉を送ります。ルイズ、今までありがとう。卒業おめでとう。お疲れ様でした。ルイズのことがみんな心から大好きです」と感謝の言葉を締めくくった。

さらに手紙はもうひとつあった。コヒメがゆっくりと読み上げたのはルイズの母からの手紙。予定日より早く生まれて病院に運ばれた小さな小さな女の子は、よく風邪をひいて、おっちょこちょいで転んでばかりだったという。「アフィリア・サーガの委員長となり、メンバーを引っ張っていく姿を見て、学校でも委員長などしたことがない子がよく頑張りました。お疲れ様、ルイズ。あなたは私のとてもとても大切な娘です。あの日生まれてきてくれてありがとう。お母さんより」とその手紙は結ばれていた。

ルイズは「人生で一番ビックリした」というサプライズに驚き、恥ずかしさと嬉しさとで目を細めた。最後にルイズは「きょうでメンバーに全てを託しました。アフィリア・サーガって、すごく恵まれた環境にいて、たくさんの方が力になってくれて、先輩たちも心強く応援してくれるので、アフィリア・サーガには明るい未来しか待っていません!」と、希望に溢れた笑顔でステージを終えた。

<セットリスト>

1 SE~ 未来が私を待っている
2 術式は誰かのために
3 セピア
MC
4 聖なるwktkノ星
5 ニーハイ・エゴイスト
6 マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー
7 S☆M☆L
8 飛行実習~Learn To Fly~
(4~8 メドレー)
MC
9 ルミナスの泉
10 My White Ribbon
MC
11 Everlasting Friends
MC
12 SURVIVE!!
13 ネプテューヌ☆サガして
14 キラキラレディオ
MC
15 約束のあの空の果てへ
16 いつか見た虹のその下で
17 放課後ロマンス
18 My White Ribbon

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アフィリア・サーガ オフィシャルサイト