Juice=Juice夢叶った!武道館公演開催  リーダー宮崎由加「これからも夢を叶える瞬間をみなさんと一緒に!」

ハロプロ

ハロー!プロジェクトの5人組アイドルグループ・Juice=Juiceが7日、初の単独武道館公演『Juice=Juice LIVE MISSION FINAL at 日本武道館』を開催した。武道館公演を実現させるべく220公演開催を目指し、昨年6月からスタートしたJuice=Juiceの全国ライブツアー。約1年半をかけて47都道府県、そして海外を巡り、先月29日の沖縄公演で目標を上回る225公演を行いファイナル。そして、ついにこの日念願の武道館公演を迎えた。リーダーの宮崎由加さんはMCで220公演を振り返り、ファンに心配をかけることが多かったことを「辛かった」と明かし、そして「みなさんがいたから私たちはこうして夢を叶えることができました」と感謝を表した。

オープニングはレーザービームを駆使したドラマティックな演出。ステージを覆った幕にレーザーで描かれたメンバー個人のシルエットが順に現れ、5人のシルエットが揃ったところで幕が落ち、メンバー5人が登場。一曲目『選ばれし私達』が始まった。金澤朋子さんは「武道館では一曲目とそれが始まるまでの流れにこだわりたい」と語っていたが、きっと本人も満足したであろう、カッコいいオープニングとなった。

メジャーデビュー曲『ロマンスの途中』など立て続けに4曲を披露。『CHOICE & CHANCE』ではソロのダンスコーナーも。その後はダンストラックのコーナーもあったが、デビュー以来「ダンスが苦手」と語っていた宮崎さんも、ホール公演で行われてきたダンスコーナーで鍛えられ、他のメンバーに負けないキレのいいダンスを見せた。

そんな宮崎さん、最初のMCでは「5人でこのステージに立てることが本当に嬉しいです!最高の一日にしましょう!」と元気にアピールした。その後はサブステージも使って、大きなステージを縦横無尽に駆け回りながら元気にパフォーマンスするメンバーたち。5人ともこの晴れの場を本当に楽しんでいる表情だった。

軽快なテンポの新曲『Goal ~明日はあっちだよ~』を初披露しファンを喜ばせたあとは、「NEXT YOU」のコーナーへ。これは今年2月から放送されたドラマ『武道館』の中で5人が演じたグループとしての楽曲で、武道館を目指したアイドルグループを描いた作品同様、リアルの5人も武道館公演を実現させる形となった。ドラマの結末とは違い、5人が一人も欠けることはなく。

比較的、大人っぽく、カッコいいナンバーが多いJuice=Juiceだが、中盤では2ndシングル『初めてを経験中』など可愛いめの曲を、映像やセットを使い、寸劇の要素を交え披露した。ここで歌われた『愛・愛・傘』『チクタク 私の旬』は、昨年6月の220公演1公演目で初披露された曲。その時と比べて、すっかり自分たちの身体に馴染んでいるようだった。

公演中には220公演の歩みを映像で振り返るコーナーもあったが、宮崎さんはそれに絡めて、あるエピソードを披露した。
「私たちはそんなつもりないんですけど、『Juice=Juiceってあまり仲良くないんじゃないか』と言われていたことがあって。よく考えれば、楽屋とかでもみんなバラバラで好きなことしてたじゃない?でも、それは仲悪いということじゃなくて…。Juice=Juiceってみんなで大盛り上がりするってことはなかったんですけど、ツアー中、バス移動でみんなで騒いじゃって、それでマネージャーさんに『今日はうるさかったよ』って怒られちゃったんですよ。普通、怒られたら『ごめんなさい』って思うんですけど、こんなに大盛り上がりできるって幸せなことだなと、嬉しかったです」と打ち明けた。

自由奔放で個性的なメンバーが集まったグループだとわかりつつ、誰よりグループのまとまりを気にかけていた宮崎さんのリーダーらしいエピソード。最近は楽屋で「人狼ゲーム」などみんなで一緒にゲームをすることも多いという。

Juice=Juiceのはじまりの曲でインディーズ1stの『私が言う前に抱きしめなきゃね』のイントロが始まると場内は大歓声につつまれ、そして『Magic of Love』で圧倒的な歌唱力を見せつけたあと、新曲『KEEP ON 上昇志向!!』で本編の幕をとじた。曲の最後に「Juice=Juiceの初の日本武道館公演、最高でした!また会いましょう!」と笑顔いっぱいの宮崎さんだった。

アンコールのステージにはスタイリッシュな白いスーツ姿に着替えて登場した5人。インディーズ2ndの『五月雨美女がさ乱れる』を披露したあと、メンバー一人ひとりから挨拶。植村あかりさん、宮本佳林さん、高木紗友希さんに続いて挨拶した金澤さんは、今年自身の病気を発表してライブを休んでいた時期もあり、ひときわ感慨深い様子。「ここに来るまで、ファンのみなさんにも不安になるようなことばかりしてしまったように思います。本当にご心配おかけしました」と改めて頭をさげた。

「そんな中でもみなさんもメンバーのみんなも文句一つ言わずにいつもそばで支えてくださって、なんだか、私こんなんでいいのかなとすごく悩んだ時期もありましたし、グループで活動していくこと自体だめなんじゃないかなと思った時も正直ありました、だけど…」と語りながら言葉をつまらせた金澤さん。「どんな時も、みなさんはやさしく迎え入れてくださって、メンバーのみんなもいつもそばで手を差し伸べてくれて、スタッフのみなさんも見放さずに『Juice=Juiceには金澤が必要だ』と言ってくれて、本当にみなさんの愛に心から感謝しています。たくさん迷惑をかけた分、これからの活動でみなさんにたくさんたくさん恩返ししていきたいなと思っています」と誓った。

そして最後に宮崎さんは「2015年の5月2日に220公演やりますって宣言してから、『Juice=Juice大丈夫?』って聞かれることもあって、それが本当に辛くって、そんなに心配かけちゃいけないのになんでこんなに心配かけちゃうんだろうって、220公演大丈夫かなって心配してたんですけど…」と話しながら涙ぐむ宮崎さんに場内から「頑張れ!」の声が飛ぶ。

「でも、いつでも私たちのことをずっと見守ってくれて、ずっと背中を押してくださるJuice=Juiceファミリー(ファン)のみなさんがいたから、私たちはこうして夢を叶えることができました。こうやって、夢を叶える瞬間みんなと一緒に過ごせるのは本当に嬉しいことだなと思いますし、これからもJuice=Juiceとして、またこのステージに立ちたいなと思いますし、もっともっと大きい夢とか小さな夢とかいろんな夢を叶える瞬間をみなさんと一緒に過ごしたいなと思っています」と語った。

そして「私たちJuice=JuiceとJuice=Juiceファミリーのみなさんとの明るい未来がこの先もずっと続いていきますように」と願いをこめてバラード曲『続いていくSTORY』を最後に披露。それでも鳴り止まないアンコールの声に応えて登場した5人、宮崎さんは「帰りたくないな。220公演やってきてよかったなって心から思えました!」と叫び、最後に『Wonderful World』を披露。途中、メンバーとファンとの大合唱も生まれ、幸福感いっぱいの空気の中、Juice=Juiceの初の単独武道館は幕をおろした。

関連動画を観る